こんにちは。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)といえば『アベンジャーズ』で知られる世界最大のアメコミ映画シリーズです。
アベンジャーズにはアイアンマンやドクター・ストレンジのように現実離れしたハイテク武器や魔術で戦うヒーローと、キャプテン・アメリカやソー、スパイダーマンのように生まれつきもしくは後天的に身につけた超人的な肉体や能力で戦うヒーローがいます。
しかしMCUはそれだけではありません。なんの超能力も無く己の肉体と積み重ねた経験のみで超人たちと渡り歩く”一般人枠のヒーロー”がいるのです。
アベンジャーズでのその代表格はブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)とホークアイ(クリント・バートン)。ブラック・ウィドウはあらゆる格闘技をマスターし近接戦に秀でています。ホークアイは弓の名手であるだけでなく、常に冷静に物事を判断する心の強さを持ち合わせています。
実際この二人はMCUフェイズ4で単独映画とドラマの制作も決まるほどの人気を誇っています。

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しかしMCUの一般人枠ヒーローは映画だけではありません。Netflixで展開されるドラマシリーズ『パニッシャー』に登場する”パニッシャー”ことフランク・キャッスルもその一人。
FRCより
そして私はMCUの一般人枠の中でもパニッシャーが飛び抜けて好きです。この記事ではそんな魅力にあふれる男の中の男、パニッシャーを紹介していきます。
パニッシャーの紹介
まずはパニッシャーの基本的な部分を紹介していきます。
Netflix系MCUドラマ『ディフェンダー』シリーズのスピンオフ
パニッシャーはNetflix系のMCUドラマ『ディフェンダー』シリーズのスピンオフとして制作されました。
ディフェンダーシリーズのうち『デアデビル』で初登場し、その流れで単独作品『パニッシャー』に繋がります。
あくまでスピンオフ的な立ち位置のため『ディフェンダー』で他のヒーロー(デアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアンフィスト)とクロスオーバーすることはありませんが、単独作品内に『デアデビル』からカレン・ペイジが登場します。
また過去には3度映画化されており、マーベルの中でも人気のあるヒーローです。

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初登場は『デアデビル』シーズン2
パニッシャーがMCU作品で初登場するのは『デアデビル』シーズン2。
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次から次へとマフィアを壊滅していく謎の男パニッシャーとして、デアデビルの前に立ちはだかりました。
盲目ゆえに超感覚を身に着け、肉弾戦では圧倒的な強さを誇るデアデビル(マット・マードック)。そのデアデビルを殴り合いで圧倒してしまうほどパニッシャーは強いのです。
後にパニッシャーの正体が、家族を皆殺しにされた元海兵隊員のフランク・キャッスルであると判明し、二人は和解・共闘することになります。
家族を殺された復讐に駆られるダークヒーロー
フランクはかつて妻と息子と娘、4人で幸せに暮らしていました。
優秀な海兵隊員だったフランクは敵地での任務に赴くことも多く、その生活に疲れ今後の進退を考えるようになります。
そんなフランクは命からがら任務を終え、家族とセントラルパークで束の間の休息を楽しんでいたその時、突如マフィア同士の抗争が勃発。
流れ弾がフランクの家族に命中し、彼は家族全員を失ってしまいます。
全てを失ったフランクは家族の命を奪ったマフィアを根絶やしにするべく、非情の私刑執行人パニッシャーとして悪人たちの駆逐を始めます。これがパニッシャーのオリジンです。
パニッシャーことフランク・キャッスルのここが最高!
ここからパニッシャーことフランク・キャッスルの最高なポイントを紹介していきます。
悪いやつ絶対殺すマン
パニッシャーは法で裁くことができない、裁かれずにいる悪人たちを自ら懲らしめるいわゆるクライムファイターです。
見逃されている悪を倒すというのはMCUに登場する他のヒーローと同じなのですが、パニッシャーが他のヒーローと一線を画すのは「躊躇なく敵の命を奪う」という点です。
普通のスーパーヒーローはどんなに凶悪な犯罪者がいたとしても、あくまで目的は人や街を守るためであり、故意に命を奪うことはありません。
しかしパニッシャーは違います。最初から「悪いやつを絶対殺す」という殺すという点に目的があるので、銃でもナイフでも素手でも手段を問わずありとあらゆる方法で確実に敵の命を奪っていきます。
そのためパニッシャーは他MCU作品と比べて生々しいバイオレンスシーンが多いです。
フランクは生傷が絶えず、いつも血にまみれています。ここまで血まみれが似合うヒーローというのが今までいたでしょうか。
キレイごとなんてとうの昔に投げ捨てた、己の復讐のためだけに生きる男、フランク・キャッスル。
特殊能力を持たない一般人ながらも、その明確な目的意識と重い影を背負った暗い雰囲気は、普通のヒーローと一線を隠したダークヒーローとしての魅力に溢れています。
手負いの時ほど強い
そんなパニッシャーですが、一般人とは言っても元は超優秀なアメリカ海兵隊であり、偵察・格闘・射撃などありとあらゆる戦術に長けています。
その戦闘力は底が知れず、スーツを纏ったデアデビルすら圧倒してしまうほどでそのへんのギャングが束になっても敵いません。
しかしパニッシャーが本当にすごいのは、ダメージを負った絶体絶命の状況です。
どんなに体が傷ついていても一瞬の隙を突いて敵を皆殺しにします。
たとえば『デアデビル』シーズン2の登場時。
足を電動ドリルで貫かれるという拷問を受けたにもかかわらず……
腕に忍ばせたカッターナイフで脱出。敵を葬りました。
さらに『パニッシャー』シーズン2では潜入した先で待ち伏せを受け、10人以上からハンマーでボッコボコに殴られながらも……
Netflix パニッシャー シーズン2
一瞬の隙を突いて自力で制圧してしまいました。
Netflix パニッシャー シーズン2
この他にも銃で打たれたり、ダンベルでで殴られたりは日常茶飯事でありフランクが受けた累積ダメージはMCU一般人枠の中でも群を抜いています。
しかし彼はダメージを負うほど強くなり、そして怒りをぶつけるかのように敵を殺していきます。
その姿はまさに鬼神。もはや一般人を超えた超人なのです。
義理堅く優しい
悪党には1ミリの情も持たないパニッシャーですが、こと一般人や弱い立場の人たちは違います。
どこまでも優しく義理堅く、彼らを守ってくれます。
たとえば『パニッシャー』シーズン1の第1話。
マフィアへの復讐を終え、殺し屋からは足を洗ったフランク。彼が務める工事現場に配属された新人のドニーは祖母のために必死に働きますが、職場のゴロツキたちの「ギャングを強盗する」という無謀な作戦に巻き込まれてしまう。
そこでドニーは運転免許証を落とすというミスを犯し、職場のゴロツキは口封じのためにドニーを始末しようとします。
たまたまその現場に居合わせたフランク。フランクはドニーを放っておくこともできたのに、見て見ぬふりはできませんでした。マフィアへの復讐を終えて以来、人を殴ることすら止めて耐えていたフランクは、真面目な若者のために再び銃を持ちパニッシャーとして蘇ります。
まずはゴロツキたちを制裁し、
Netflix パニッシャー シーズン1
ゴロツキたちが強盗を働いたマフィアがドニーに関わらないよう、殲滅しました。
Netflix パニッシャー シーズン1
また『パニッシャー2』では名前を変えて自由を手に入れたフランク。放浪の旅の最中、デトロイトのバーで酒と音楽を楽しんでいます。
そんな中、場違いな格好の少女を見つけたフランク。少しの会話で彼女が強がっていはいるものの、異様に怯えていることに気づく。少女の後を付けたフランクは、そこで出くわした謎の殺し屋たちと乱戦を繰り広げます。
『パニッシャー』シーズン2はこの少女エイミーとフランクの擬似親子関係の構築が最高にキュンキュンする展開です。
Netflix パニッシャー シーズン2
フランクは最初にエイミーを見かけた時、放っておくこともできたはず。だけれど、やっぱり見てみぬふりはできない。身分を捨てて自由を手に入れ、もう悪人を懲らしめる必要もないのに、弱者を見捨てることはできない。「もしあれが自分の娘だったら」という思いもあったのかもしれません。
そしてフランクがいかにまっとうな人間かを示すエピソードが『パニッシャー2』にあります。フランクは宿敵ビリーとの銃撃戦の末、少女3人を銃殺してしまった……というのはビリーが仕込んだ罠で、事前にビリーが手を下しフランクがやったかのように見せかけていたのです。
ビリーの作戦は成功し、フランクは完全に自分が少女たちを殺してしまったと勘違いします。その瞬間、フランクは目の前は真っ暗になり
「自分はもう生きるに値しない人間なんだ……」
と地の底まで落ち込んでしまうのです。
これから分かることはフランクは悪を絶対許さず、己の復讐のために殺戮の限りを尽くすのですが「そのために誰かが犠牲になってもかまわない」なんてことは1ミリも考えていないんです。むしろ自分以外の誰かが犠牲になるのは耐えられない。そういう人間です。
そしてその後、罪のない少女を殺めたのが自分では無いと分かった瞬間、
「ビリー、あいつ次こそぶっ殺すわ」
という切り替えの早さがどこまでも清々しい。
女に溺れない
同じNetflix系の作品『ルーク・ケイジ』や『ジェシカ・ジョーンズ』、さらにNeflixに限らず『エージェント・オブ・シールド』などのドラマ作品に登場するキャラクターはあっという間に男女の仲になります。
しかしフランクは違います。愛する家族を失った傷が大きいということもあるかもしれませんが、安易に女性と関係を持ちません。
彼の周りには常に女性がいます。自分の無罪を主張しあらゆることに協力してくれたカレン、当初は敵対していたものの協力関係になったマダニ、家族を失った者同士その苦悩を分かり合い親交を深めたサラ。
特にサラとはどこからどう見てもお似合いのカップルで、サラの方から仕掛けてもフランクはそれを受け付けませんでした。
もちろんこれはサラの夫マイクロが生きている(というか監視されている)と知っているのもありますが、マイクロの見ていないところでそういう関係になってしまうとか、いくらでも展開できたはず。
でもそうならなかったのは一重にフランクの誠実な人間性によるものだと思っています。
ちなみに『パニッシャー』シーズン2では自由の身になったフランクがバーの店主ベスと恋に落ちますが、シーズン1で色々と精算したフランクの恋模様はまるで思春期青年の恋煩いのような初々しさがあったのでセーフです。
なんでパニッシャーが打ち切りなんだ!!!
ということでMCU一般人枠でダントツで好きなパニッシャーことフランク・キャッスルの魅力を紹介してきました。
まとめると、
- 悪は絶対殺す!ダークヒーロっぷりが痺れる!
- 銃撃、格闘何でもあり!超強い!
- 真面目で誠実!男の中の男!
という点が彼の魅力です。
なのに、パニッシャーは『パニッシャー』シーズン2で打ち切りとなってしまいました。Netflix系のMCUドラマ作品がいずれも不調なのでしかたないのかもしれませんが非常に残念です。
ですがパニッシャーはNetflix系のMCUドラマの中ではずば抜けて面白く、シーズン1で繰り広げられるフランクとマイクロの男の友情、そしてシーズン2でのエイミーとの擬似親子関係の構築とシーズンごとに違った面白さが楽しめます。
MCUは映画しか見たことが無いという人はもちろん、MCUに興味が無くても少し過激なサスペンスドラマが見たいという人はぜひNetflixへ!!
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