こんにちは。
みなさん「有給休暇」消化していますか?
私ですか?
1日も取れないってことは無いですが、支給された半分も取れてませんね。まさに社畜。
毎年捨てられていく有給休暇を見て泣いています。
で、
「何で有給が消化できないんだろう?」
って考えたんですよ。
その理由は「仕事が終えられないから」だと思うんです。
これはよくあるパターンですね。「忙しいんですよ!」という社畜の常套句。
で、私はここからさらに、
「なんで仕事が終わらないんだろう?忙しいんだろう?」
と考えました。
そして気づきました。
ということに。
これは私が勤めるSE業界にはびこる「人月」という悪魔の所業だったのです。
「人月」ってなあに?
IT業界にお勤めの方はよくご存じでしょうが、それ以外の人は聞いたことも無いかもしれません。
「人月」(にんげつ)とは「ある仕事を1ヶ月で終わらせるために必要な人数または時間」のことを指します。
端的に言えば言えば「1人月」は「1人でやれば1ヶ月間で終わる仕事量」、「10人月」は「10人でやれば1ヶ月間で終わるが、2人でやれば5ヶ月間かかる仕事量」になります。
もちろん10人月の仕事に10人突っ込んだからといって、仕事の順序や他との前後関係もあるので1ヶ月で終わるなんてことは無いのですが、一応これが「人月」の考え方です。
ちなみにこの「人月」、IT業界の中でも特にSIerと呼ばれる業態でよく使われているのですが、それ以外の業態からアホほどディスられています。
が、そのへんの話をしだすと本筋からズレてしまうのでやめておきます。興味がある方は以下の記事を読んでみてください。
「1ヶ月」を「1人月」で計画することは理不尽だ!
私の部署では年度当初に、1年間を通して社員ひとりひとりに業務の割り振りを行います。
そこで出てくるのが「人月」。必ず一人の作業量が「1ヶ月で1人月」となるように割り振りされるんです。
いいですか?1人月とは1人の社員が「1ヶ月間休まず仕事した場合の労働時間」になるんですよ?それさ、
仮に1日有給を取ろうと思ったら、別の日に1日の労働時間分の残業が必要になるんですよ。その考え方おかしくないですか?
もちろん「計画」なので、早く終ることもあるでしょう。それはいいさ。その分余裕が生まれて有給取れるもの。
問題は計画が遅れた時だよ。もちろん予想外のことがあれば残業して頑張りますよ。でもさ、そうなったらさ、
計画が遅れたら最後、残業しないといけないのにそこからさらに休むために残業しないといけないんだよ?
しかも会社は「残業時間削減!」とかキレイ事ぬかしやがる。仕事に遅れがなければ残業してはいけない、だが有給取得のためには残業が必要。しかし「有給取得のため」は残業理由として認められない。
無理ゲーやで、これは。
もう一人あたりの労働力は最初っから有給休暇分差し引いとけばいいんじゃない?
これです。これが即効性のある対策です。
年初の計画時点で一人あたりの稼働日数を「営業日数 - 有給休暇日数」としてそれを「1人月」としましょう。
そうすれば休む前提で計画立てられるんだからさ。社員の有給取得率も飛躍的に向上して対外的にもいいんじゃないすか?
仕事のやり方や仕組みを改善しないと業務量そのままで残業時間増えるのは目に見えてますけどね。まぁでもそれはさ、経営陣のおしごとだからさ、よろしく頼むよ。
え?いいから仕事をやりきれって?はい、サーセン。
結論
仕事とかどーでもいいんじゃない?
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