こんにちは。
Amazonプライムビデオで映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観ました!
あらゆる欲望を叶えていった実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォードの人生を描いた人間ドラマ(?)です。
3時間に及ぶ大作ですが、作品の内容はとってもシンプル。
というお話です。
とにかく面白かったので、感想を綴ります!
(ネタバレはほとんどありませんが、自己責任でお読みください。)
あらすじ
学歴や人脈もないまま、22歳でウォール街の投資銀行で働きだしたジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。巧みな話術で人々の心を瞬く間につかみ、斬新なアイデアを次々と繰り出しては業績を上げ、猛烈なスピードで成り上がっていく。そして26歳で証券会社を設立し、約49億円もの年収を得るまでに。富と名声を一気に手に入れ、ウォール街のウルフという異名で呼ばれるようになった彼は、浪費の限りを尽くして世間の話題を集めていく。しかし、その先には思いがけない転落が待ち受けていた。
- 公開:2013年
- 監督:マーティン・スコセッシ
- 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー
感想
ゲス、ここに極まる!!
全編通して「ゲス」です。
主人公ベルフォード(および彼の仲間)はどこを取っても人間のクズで、一般ピープルである我々からすれば憎むべき相手です。
クズ株を売りつけ大損させ、仕事中でもドラッグを常用し、社内の至るところでセックスが行われ、毎晩娼婦と遊び回る。なのに結婚して子どももいる。そしてその妻がクッソ美人だから余計に腹が立つ!!!
しかもこれ、実在の人間ですよ?
ジョーダン・ベルフォート - Wikipedia
いいですかみなさん、ベッキーやゲスの極み乙女。をボコボコにしている場合じゃないですよ。彼らが世間から批判されて活動自粛するレベルなら、このベルフォードは今すぐ市中引き回しのうえ打ち首です。(ちなみに彼は今も生きています。)
と、こんな内容だから好き嫌いは絶っっっっっっっ対分かれます。
芸能人の不倫ぐらいでプンスカしている人*1は、怒りのあまり白目ひん剥いて気絶するから、観ないほうがいいです。
秀逸すぎるブラック・コメディ
それでも私はこの映画、最高に楽しめました。
全ては話のテンポの良さとパンチの効いたブラックジョーク。
3時間という長時間ですが、全く飽きること無くポンポンと話が進み、そこかしこにブラックな笑いが散りばめられています。
そのどれもこれもがゲスの極みで、突き抜けている。突き抜けすぎて怒りや嫌悪を通り越して笑いになってしまう。
例えば、「ポパイがほうれん草を飲み込んでパワーアップしているのを見て、ドラッグを鼻から思いっきり吸い込んでやる気出す」とか、控えめに言って最高ですよ。
(Amazonプライムビデオ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』より)
これはほんの一例で、最初から最後までこんな調子でぶっ飛んでます。ここまでぶっ飛んでいるからこそ成立する、他に類を見ない突き抜けたブラック・コメディです。
リスクを取り続けた人生
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』はとても印象的なラストを迎えます。
それはジョーダン・ベルフォードから我々一般人に突きつけられるメッセージ。
彼こそゲスの極み、King Of Gesu。でもそこまでぶっ飛んで突き抜けたからこそ、リスクを取り続けてきたからこそ、欲望を全て叶えることができた。
正気の沙汰とは思えないし、誰も真似しようと思わない。というか真似できない。人から見れば人間のクズだけれど、それが彼の生きてきた証。
ここまで来るとゲスだという怒りを通り越して思う。
「こいつ、すげぇ」
と。
未だ見ぬゲスが、ここにある
以上、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の感想でした。
強い倫理観と正義観を持つ方にはおすすめしません。
が、できるだけ多くの人に観てもらいたい。
特に芸能人の不倫に一喜一憂している皆さん。
本当の「ゲス」とはこういういことだ!!
それを自分の目で目撃してください。
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*1:「無関係な他人の問題にいちいち怒るような人」という意味です。決して不倫を肯定しているわけではありませんよ!