『ASIAN KUNG-FU GENERATION』(アジアンカンフジェネレーション)、通称『アジカン』。アニメやCMのタイアップも相当数あり知名度はそこそこだと思うのですが、なかなかメジャーになりきれていない印象です。
『アジカン』と聞いてさほど興味がない人は「あぁ、あれでしょ?消してー!でしょ?」とか言ってきてイラッとする。「リライト以外にも山ほどいい曲あるんだぞ!」ということで、リライトしか知らない人にもおすすめしたい私が好きなアジカンの名曲たち15曲を紹介します。順番はテキトーです。
- エントランス
- 新世紀のラブソング
- それでは、また明日
- 遥か彼方
- 君という花
- 海岸通り
- 稲村ケ崎ジェーン
- センスレ
- 迷子犬と雨のビート
- 新しい世界
- ムスタング
- 未だ見ぬ明日に
- 君の街まで
- 江ノ島エスカー
- ループ&ループ
エントランス
イントロが流れると上からキラキラしたものが降ってくる。そう、真夏の太陽の輝きだ。立て続けにやってくる冒頭の歌詞で真っ青な空、蜃気楼が揺らめくグラウンドにトリップする。そして襲い来る圧倒的な”青春”感。
おっさんには眩しすぎて向き合うのがためらわれるレベルの爽やかさ。
新世紀のラブソング
イントロからAメロにかけて「何かボソボソ言ってんな」と油断していると、Bメロの変調に「おや?」と戸惑う。そしてサビのエモーション爆発に「どっひゃーーーー!!!」とぶったまげる。曲展開だけではなく、歌詞も凄まじい。その意味やテーマは聴く人によって受け取り方が変わる奥深さを持ち、アジカンの中で最も哲学的な曲だと思う。
それでは、また明日
ベースのうねりで始まるワクワク感がたまらない。サビは疾走感に溢れ、全力で100m走ってるかのような感覚。走り終わりに「それではまた明日」とか言ってカッコ良く走り去る姿、好き。
遥か彼方
『それでは、また明日』の兄貴だと思っている。タイアップが同じ『NARUTO』という以外にも、歪なベースから始まるイントロ、疾走感溢れるサビと曲全体の雰囲気が似ている。弟の『それでは、また明日』よりもガムシャラに走り抜いているイメージで、爽やかさと疾走感に秀でたアジカン初期の名曲。
君という花
長い。一曲が長すぎる。でも気だるそうなメロディーと歌詞は、一度聴いたら忘れられない。「ズチャッズチャッズチャッズチャッ」とイントロのドラムが始まった時点で踊る準備は完了し、「テレレッテーテレレッテーテレレレ」と同時に踊り始める。あとはずっと踊りっぱなし。
踊るってなんだよと思う人はPV見てください。
海岸通り
ロックバンドとしてのアジカンにおける至極のバラード。しっとりと、それでいて感情的に歌い上げる中に”別れ”を感じる。もうこんなの聴いた日には泣くしかない。何かのライブで観たオーケストラ版は圧巻の一言。
稲村ケ崎ジェーン
イントロで9割を聴き終えたと言ってもいい。それ程までに完成されたイントロ。まずドラムが軽快で気持ちよすぎる。直後のギターも気持ちをノリにのせる。「どのイントロが一番好き?」と言われたら間違いなくこれを選ぶ。
歌詞?サビ?そんなものは飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。
センスレ
曲展開が衝撃的で天才的。個人的にアジカン最強の曲。
イントロから焦らして焦らして焦らされ続け、とうとうサビでありとあらゆるものが大爆発する。その瞬間に聴き手は「アァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」とイッてしまう。
初聴で受ける衝撃はもちろんだが、聴く度にあの快感が忘れられなくなる、合法ドラッグ。
迷子犬と雨のビート
トランペットの音色が心地よく、聴けば聴くほど心に染み入る音楽のシャワー。
かったるそうな歌い方がしとしと降る雨を思い起こさせ、曲の情景にマッチする。家の中で雨の風景を眺めながら聞聴きたい。
新しい世界
素人の私でも分かる程のロックなフレーズで始まるロックな曲。頭から尻まで言いたいこと言って出したいもの出してる姿こそ、まさにアジカン。
ムスタング
土砂降りの雨を思い起こさせる名バラード。雨を感じさせる曲に『迷子犬と雨のビート』があるがあちらのように穏やかな、しとしと降る雨とは違い、がっつり土砂降り。”心が泣いている”という言葉がピッタリ当てはまる。
雨にズブ濡れになりながら全力で歌いたい一曲。風邪引き必至。
未だ見ぬ明日に
同名の収録アルバムを見事に代表する生命力に溢れた旋律と歌詞。聴いていてこんなにキラキラと輝くものを感じる歌は他にない。曲のテーマが何やら壮大過ぎて宇宙すら感じる。
『ムスタング』の土砂降りから一転、雨上がりの晴れ渡った青空の下で聴きたい。
君の街まで
印象的なイントロ、詩的な歌詞、キャッチーなメロディー。ASIAN KUNG-FU GENERATIONというグループのセンスをギュッと凝縮している。曲全体から”切なさ”が滲み出し思わず「切ねぇ」とつぶやいてしまう。
シンクロ選手を巨大なエビが襲うというPVはあまりにも有名であまりにも意味不明。
あとサビの裏声は練習してもなかなか真似できない。
江ノ島エスカー
ゆるさと切なさと明るさと爽やかさが融合した一曲。二番を聴いて「”埼玉のとある街のヤンキー”の話とか知らんがな」と思うんだけど、その後のサビで未来を感じて不思議と応援したくなってしまう。曲全体が短くサクッと聴けてアジカンNo1の手軽さを誇る。
ループ&ループ
私の中でアジカンといったらこの曲。ポップでロックで詩的でノリノリで叫ぶ。アジカンの全てを体現している。溢れる出る耳に心地良いメロディーは瑞々しさが漂い、ぶっきらぼうだがどこか力強い言葉がメロディーに乗っかりテンポよく響く。特にサビ前の「これから盛り上がりますよ!」感は分かっていてもワクワクゾクゾクする。
もし二度とアジカンが聴けなくなると言われたら最後にこの曲を聴きたい。
以上、リライトしか知らない人にもおすすめしたいアジカンの名曲たち15曲を紹介しました。通ぶってシングル以外を中心に構成したかったけどなかなかの顔ぶれになりましたね。
紹介したものの中には、パッと聴いただけではなかなか良さが伝わらないスルメ曲もあります。ぜひ何度も何度も繰り返し聴いてもらいたいです。
- アーティスト: ASIAN KUNG-FU GENERATION
- 出版社/メーカー: Ki/oon Music Inc.
- 発売日: 2014/04/01
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