こんにちは。
ハリウッド版のスーパー戦隊映画『パワーレンジャー』を観てきました。
それなりの話題作だと思っていたのですが、仙台近郊ではどの映画館も1日1本しか上映していない……なんでや!
来場者特典として『アイシールド21』『ワンパンマン』でご存知、村田雄介先生書き下ろし(らしい)カード?をもらいました。
裏にはスーパー戦隊おきまりのセリフ
「変身!!」
の英語版、
「IT’S MORPHIN TIME」
が刻まれています。
映画『パワーレンジャー』、結論からすると
でした。
ハリウッドということでスケールもグラフィックも凄いことになっていますが、画面に映し出されるのは懐かしのスーパー戦隊そのものです。
ということで、『パワーレンジャー』の感想を書かせていただきます。
※ネタバレありなので、ご注意ください!
あらすじ
紀元前。古代の地球で世界の運命を決する戦いの終焉を迎えていた。ある戦士たちによって守られた地球。
そして現代、アメリカの小さな町に暮らす5人の高校生たち。彼らは偶然にも同じ時間・同じ場所で不思議なコインを手にし、超人的な力を手に入れた。
時を同じくして古代に封印された悪の女王・リタが復活し、地球に危機がせまる。
5人の高校生は『パワーレンジャー』として、地球を救うことができるのか!?
感想
私のスーパー戦隊シリーズと言えば『ダイレンジャー』『カクレンジャー』『ジュウレンジャー』です。今も全部オープニング曲歌えるぐらいです。
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それほどまでに世の小学生たちへ与えるスーパー戦隊シリーズの影響は大きいわけですが、それがハリウッド映画化されるなんてワクワクするに決まっている!しかもアニメの実写と違って、元が実写なんだからとんでもないコトになってるはず!!
ということで私個人は期待値かなり高めで見に行きました。その結果、大満足でした。
溢れ出る「スーパー戦隊愛」
まず何と言っても制作陣の「スーパー戦隊愛」が本物だということ。
5人の男女が偶然にも同じ場所・同じ時間に居合わせ、不思議な力を手に入れる。
何かヤバいやつが現れて地球が危機に陥る。
変身!!
ロボット(今回は「ゾード」という名前)出撃!!
合体!!
5人の力を合わせて敵を撃破!!!
と、スーパ戦隊のお約束がてんこ盛り。あの時見たヒーローたちを思い起こさせます。
さらにただ懐かしいだけでなく、ハリウッドのアクション、最新のCGでスケールアップしてくるもんだから、感謝・感激・大興奮です。
またハリウッドだからといって変にカッコつけすぎないのも良いですね。ロボット出撃するシーンのBGMはまさにスーパー戦隊のテーマ曲で、アニソン感が醸し出ています。
しかもこれは鑑賞後に知ったことなんですが、パワーレンジャーが元にした日本のスーパー戦隊は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』とのこと。
私にとってはど真ん中どストレートどストライク!!!!そうだと思ったんだよなぁ!なんてたって「ゾード」のモチーフが「恐竜」だもんなぁ!5人の配色だって同じだし!ピンクの乗り物が翼付きのプテラノドンってのもわかっ(ry
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青春映画としての一面
映画『パワーレンジャー』は「悪いやつぶっ倒してみんなハッピー!」というだけではありません。
注目すべきはパワーレンジャーとして力に目覚める過程。
主人公である5人は、全員が世間一般の「ふつう」とは違う、あるいは道を逸れてしまった高校生たち。
各々が自分の置かれた環境に悩み苦しみ、社会と隔たりを感じている。そんな彼らが同じ境遇の者と出会い、自分自身と向き合い、他者と関わることに勇気を持ち、一歩を踏み出す。遂には真の仲間になったその瞬間……
この過程は「少年・少女から大人への成長」であり、「人間的に成長すること=パワーレンジャーとしての力を手に入れる」という構図になってます。この辺のシナリオや演出が上手く、人間ドラマ・青春映画としても見応えたっぷりです。その苦難の成長物語があるからこそ、パワーレンジャーに目覚めた瞬間のカタルシスにつながります。
満を持してパワーレンジャーに変身して出撃するあのシーン、鳥肌立ったよ、マジで。
それとこの映画、パワーレンジャーとしての戦闘シーンは2時間の中で最後の30分だけなんですよね。物足りないという感想も多いようですが、私は逆にダラダラと戦闘せずに、「若者たちが成長した先の最終決戦」感があって良かったと思います。
これだけは許せない……「合体」シーンはどうした!?
もちろん全てを手放しで褒めるわけではありません。
そもそも主人公は冒頭で何であんなことしたの?とか、戦闘シーンは各レンジャーごとの活躍をもっと見たかったとか、武器使って戦ってほしかったとか、色々あるんですが、まぁそんなのは細かいことだから別にいいんです。
でもね、ひとつだけ許せない(というかもったいない)点があります。
それが、
いや、合体はするんです。するんですが、それぞれの乗り物がカチャカチャっと変形して、ジャキーン!ジャキーン!ピカー!っという合体の過程が無いんです!
じゃあどう登場するの?と言えば、「モヤモヤの中から仁王立ちで浮き上がってくる。」
あれはあれでガンバスターとかグレンラガンの『ガイナ立ち』*1を思い起こさせて良かったんですけどね。
いやー、でも、合体シーンは必要でしょう!!!正確じゃなくてもいいからさ!最悪、パーツへの変形は省略しても、結合シーンは欲しかったなぁ。
その辺だけはトランスフォーマー(あれはもはや分けわかんないけど)を見習うべきだった思います。
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吹替……ね。
あと、私は吹替版で観た(というかそれしか選択肢がなかった)のですが、メインの「レッドレンジャー」と「ピンクレンジャー」の声がちょっとね……
それぞれ俳優の勝地涼さんと、女優の広瀬アリスさんがやっています。個人的に役者が声優をやること自体は、違和感がなければ全然有りだと思うんですが、違和感めっちゃありました。声優が誰か知らないまま観たんですが、分かっちゃったもんね。あの二人だけ飛び抜けて変だった。
ということで、見るなら字幕が無難かもしれません。
大人が「あのトキメキ」を思い出す映画
以上、『パワーレンジャー』感想でした。
スーパー戦隊ものとは言いつつ、話のテーマや展開からも決して子供向けではありません。
やはりこの映画は、少年期をスーパー戦隊シリーズで過ごしてきた、あの頃のキラキラを忘れてしまったおっさんたちへ向けたお祭り映画です。
懐かしい時代を振り返り、現代のテクノロジーで思い出が蘇る!それができる世代は限られています。スーパー戦隊で育ってきたおっさんたちは、今すぐ『パワーレンジャー』を観に行きましょう!!
また、特に思い入れが無い人も普通に楽しめるアクションヒーロー映画だと思います。
パット見は色もの扱いされている感じもしますが、胸を張っておすすめできるヒーロー映画であることは間違いありません。『パワーレンジャー』おすすめです!!
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