こんにちは。
AmazonPrime ビデオで配信されている『ALL or NOTHING』(オール・オア・ナッシング)を見ました。
オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~(字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで
この番組はNFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)のチーム『アリゾナ・カーディナルス』に、2015年シーズ密着取材したドキュメンタリーです。
私は元々『アイシールド21』でアメフトが好きになったミーハーです。
軽い気持ちで見始めたのですが……
あまりの密着ぶりに、「自分がアリゾナ・カーディナルスの一員」かのように錯覚します。最後の最後は涙なしには見られません!
アメフトに興味あるとか無いとか関係ない!男も女も、大人も子供も関係ない!AmazonPrime会員のあなたも!まだ入ってないあなたも!
私が今からこのドキュメンタリーの面白さを書きます!この記事を読んだら今すぐAmazonPrimeビデオで『ALL or NOTHING』を見ましょう!!
NFLの概要
最初にNFLの概要をお話します。知らなくても楽しめますが、知っていたほうがより楽しめるはず。
『NFL』(National Football League)は、言わずと知れたアメリカで最も人気のスポーツ・アメリカンフットボールのプロリーグです。
NFLのスケジュール
毎年9月~12月にリーグ戦、その後上位チームによるトーナメント戦が行われ、2月の決勝戦『スーパーボウル』でそのシーズンの優勝チームが決まります。
『ALL or NOTHING』はスーパーボウル制覇を目指すNFLのチーム『アリゾナ・カーディナルス』に、2015年シーズン密着取材した番組です。
(NFL公式サイトより)
NFLの構成
NFLの大まかな仕組みをまとめるとこんな感じです。
NFLは大きく『AFC』と『NFC』の2つのカンファレンスに分けられています。各カンファレンスには16チームが所属し、合計32チームで試合が行われます。
各カンファレンスはさらに「東地区」「西地区」「南地区」「北地区」と4チームごとに分けられ、各地区に4チームずつ所属します。
ちなみにアリゾナ・カーディナルスはNFCの西地区です。
最初のレギュラーシーズンは、AFCとNFCの中でリーグ戦が行われます。1チームあたり16試合を戦い、その結果「地区優勝4チーム」+「それ以外のカンファレンス全体の上位2チーム」の合計6チームがカンファレンスのプレーオフ(トーナメント戦)へ進出。
各カンファレンスでプレーオフを勝ち上がったチャンピオン同士がスーパーボウルを戦うことになります!
このように、リーグ戦では地区の中で成績が良くてもプレーオフに進めるとは限りません。さらにプレーオフ進出後は最低でも3連勝、しかも敵は強豪中の強豪。スーパーボウルへの道は長く険しいのです。
その分「スーパーボウル制覇」は不朽の名声であり、アメフト選手の頂点です。
頂点以外は意味がない。まさに
これだから『ALL or NOTHING』は面白い!
ここからはAmazonPrimeビデオの『ALL or NOTHING』が面白い理由をピックアップしてご紹介します!
密着ぶりがすごい!
まずは何と言ってもその密着ぶり。
毎週、いや毎日カーディナルスにカメラが帯同しています。視聴者もカーディナルスの一員としてシーズンを過ごしている気分になります。
シーズンの始まりから既に密着が始まる。既にチームの目標は明らかであり、士気の高さが伺えます。
ドラフトシーンでは首脳陣たちが苦悩する。選手だけではなく裏方のスタッフにも焦点を当てていることがこの番組の魅力です。
(Amazon:ALL or NOTHINGより)
チームのミーティングもバッチリ映し出す。試合だけ見ているとこのような綿密な打ち合わせが行われているなど、考え及びません。
(Amazon:ALL or NOTHINGより)
全体ミーティングの後にもポジションごとに話し合いを行っており、アメフトがいかにコミュニケーション・戦略が重要なスポーツなのかが分かります。
遠征の様子も。飛行機は貸し切りです。というか、飛行機でかくないですか?一体何人で移動しているのやら……
(Amazon:ALL or NOTHINGより)
当然試合にも同行!ベンチ、コーチ、スタッフまでチーム一丸となった激戦が繰り広げられます。
選手のプライベートにまで密着!ひとりひとりの人生模様が映し出されます。
ちなみに、このデヴィット・ジョンソンはドラフトで入ったルーキー。なのに既に婚約者がいるってどういうことなんでしょう。(困惑)
(Amazon:ALL or NOTHINGより)
このように普段目にする試合だけではなく、それに至るまでに選手が、コーチが、家族がどんな思いを抱いているのか。
勝つためにどんな戦術を練り、練習するのか。
試合中のベンチでは何が起こっているのか。
チーム全員のバックグラウンドまでを丁寧かつリアルに映し出す。
こんな濃厚なスポーツドキュメンタリーが他にあるでしょうか!?
選手の情熱がすごい!
「一流の選手、それも”自由の国アメリカ”といったら、才能が全てだから練習もそこそこに贅沢な暮らししてるんだろーな」
などと考えていませんか?私は考えていました。
アリゾナ・カーディナルスのコーチも選手も、互いにゲキを飛ばします。精神論です。まるで高校生の部活を見ているようです。
アメリカのスーパースターたちがこんなに熱いとは思いもよりませんでした。この熱さこそがスーパースターたる由縁なんでしょう。
印象深かったのは、試合相手にひたすら敬意を払うこと。試合後には勝ち負け関係なく敵の選手を褒め称えます。
試合を頑張るのは当たり前なのですが、そのフィールドの外側で見る彼らもメチャクチャ熱いので、もうとにかく熱い。この熱さに胸が震えます。
チームのファミリー感がすごい!
ALL or NOTHINGでカーディナルスのみんなを見ていると、「アリゾナ・カーディナルスはファミリーなんだ」と良くわかります。
怪我をして離脱せざるを得ない選手に対して本気で悲しみ、励ます。
(Amazon:ALL or NOTHINGより)
自らご飯を作り仲間とのコミュニケーションを図る大男。
勝利を祝して手作りクッキーを配るスーパースターと嬉しそうにクッキーを取る大ベテラン。
練習中に息抜きで罰ゲームをする姿は微笑ましい。
さらにはプライベートでも一緒に遊ぶという仲良しぶり。
NFLの世界はビジネスです。選手もコーチも使えなければ即首を切られる厳しい世界。そんな中でも一緒に戦う仲間を敬い、1戦1戦を全員で戦い抜くカージナルスの面々にホッコリします。
チームの一員を通り越して家族になった気分です。
劇的な展開がすごい!
NFLの常に激動の世界です。
それがよく分かる一幕が、ケガ人と補強選手です。
ついさっきまで大暴れしていたチームの主力がケガで離脱。このままではシーズンを乗り越えられない。そこで首脳陣が取った行動は……
この大男、どこのチームとも契約できず5週間ずっとお家でNFLを見ていたんですって。
それが電話一本で運命が変わる。飛行機でテキサスからアリゾナまですっ飛んできて、翌日には入団テスト。その日のうちにスーパーボウル制覇を目指すチームの一員となります。
このスピード感と人生変わっちゃう感、すごくないですか?一日で収入がいくら変わったのかも気になりますねぇ(ゲス顔)
ALL or NOTHINGを見ていて改めて分かったことは、アメフトってめっちゃ怪我するスポーツということです。
1試合に3人負傷退場とかザラです。だからこそオフシーズンでの選手補強や普段からの育成がとてつもなく大事なんだなぁと良くわかりました。
とにかく見ろ!いいから見ろ!
と、これだけでは全く語り尽くせません。
激動の世界に身を置く選手、コーチ。さらにそれを支える球団社長やGM、スタッフ、家族。各々がスーパーボウル制覇に向けて全身全霊を尽くす。どんな空想物語にも代えがたい、激しくドラマティックな現実がそこにあります。
AmazonPrimeビデオでは『ドキュメンタル』だの『バチェラージャパン』だの、奇抜なバラエティが話題ですが、今すぐ見るべきはただ一つ。
それが究極のドキュメンタリー『ALL or NOTHING』。
さぁ今すぐAmazonPrimeへ!