こんにちは。
さっそくですが タイトルの件です。
みなさんは『ハイオアシス運動』ご存知ですか?
今日はこの『ハイオアシス運動』について熱く語る愚痴を言います。
『ハイオアシス運動』とは
生産性の向上が叫ばれると同時に多様な働き方が広まる現代において、圧倒的スピードで仕事をこなすビジネスマン、フレックスタイム制で満員電車と無縁な人、己で道を切り開くフリーランス・起業家、我が世の春を謳歌する学生さんなどなどには馴染みのないキーワードでしょう。
『ハイオアシス運動』とは簡単に言うと、「元気にあいさつしましょう!」という取り組みです。
『ハイオアシス』の五文字は代表的なあいさつの頭文字を意味します。
- ハ:はい
- イ:いらっしゃいませ
- オ:お世話になっております
- ア:ありがとうございます
- シ:失礼します
- ス:すみません
で、”運動”の部分です。私の勤めている会社では年に1回『ハイオアシス運動』が行われます。その内容は、
です。
みなさん、この取組どう思います?私は正直に言って何のためにやっているのか理解できません。
コミュニケーションが向上する?
一応会社が掲げている名目は”コミュニケーションの活性化”です。「本気で言ってんの?」って思います。がっかりします。
なぜ朝に数十人で『ハイオアシス』を唱えることでコミュニケーションが活性化するんでしょうか。その根拠はどこにあるんでしょうか。
普段開発現場には「この工数の根拠は何だ」「何%効率化しろ」「何月何日までにこれしろ」と何でもかんでも具体的に成果を求めるくせに、なぜお上(もしくは企画している間接部門)は全く定量的に評価の出来ない取り組みを押し付けてくるんでしょうか。まず自分たちの部署で取り組んでその結果コミュニケーションが具体的にどれ程良くなり、それがどれ程業務に活かされたのか示してから範囲を広げてほしいです。
地味にストレス
さらに毎朝これをやらなければならないストレス。
1回30秒程度、営業日を20日としても10分ほどです。コーヒブレイク一回我慢すれば良いくらいの時間です。
でもね、会社に行って朝イチで、この目的も効果もよくわからぬ活動を毎日やらされる。結構しんどいです。ただでさえ憂鬱な出社がもっと憂鬱になります。そんなに深く考えない社員が多いかもしれないけど、精神的にダメージ受けてる社員もここにいることを考えるとメリットよりデメリットの方が大きくないですか、この取組。というかメリットがひとつも見つからない。
あいさつは大切
もちろん、あいさつは大切ですよ。あいさつできない人間とは絶対関わりたくないですから。
でもさ、それはさ、義務教育で習ってくるでしょ?最悪敬語が分からなくたってそのために外部講師を呼んで新入社員研修やってるんでしょ?全員で唱和してるだけで普段あいさつしない人があいさつするようになります?なりませんよね?普段あいさつしない大人は唱和中も声出してませんよ、多分。日々お疲れの社員が皆で朝あいさつ唱和したって、ちっとも爽やかじゃないしモチベーションなんて上がらないし、何回も言うけどコミュニケーション良くならないよ。
「いや〜今日はいいあいさつでしたね〜。そう言えば昨日のドラマでも『スミマセン!!』って土下座してたの、面白かったですね〜」「あ、それ見ました見ました!」
とかなります?うん、ならない。
『ハイオアシス運動』考えたやつ、出てこいや!!!!
てなことで弊社の無意味な活動を目の当たりにして「このダサすぎる名称で『ハイオアシス』を全国に広げた人間の罪は重い!!!!」とか憤ってたら発見しました。
オアシス運動は挨拶の言葉の頭文字をとったもので、(中略)日ごろから言えるように心がけようという運動である。これは昭和から行われている運動で、小学校や公民館などで行われることが多い。
昭和30年頃、長崎県長崎市伊王島町教育委員会に赴任中の社会教育主事・久間弘(くまひろし、但し昭和40年以降はひさまひろしと名乗った)によりオアシス運動が考案された。分かり易い標語で今風で言うとキャッチコピーとして瞬く間に全国に拡散していった。 また同主事は昭和20年代後半に赴任した長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷で、お金のかからない結婚式として公民館結婚式を発案し、戦後復興最中の貧しい地方で広まった。
昭和だよ、昭和。古き良き時代。しかも教育委員会って、やっぱり学生向けに作ったもんなんじゃないのか?
あいさつすることが無意味とは思わないし、それを啓蒙することも無意味とは思わないが、”やってますアピール”や”おなじみの取り組みだから”ってだけでダラダラと続けるのはちょっと違うんじゃないですか?というお話でした。
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