3年かけて『カラマーゾフの兄弟』を読んだ私が内容を理解できなかった5つの理由

先ほど新潮文庫から出版されているドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』を読み終えました。
(上・中・下の全3巻)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)


文学作品の史上最高傑作と名高いこの小説、生きているうちに一度は読んでみたいと思い、文庫本の上巻を購入したのが3年前。
上巻をおおよそ1年半かけて読み終え、中間は割りと早く2ヶ月程。そして下巻を1年以上かけて読み終えました。

そして読後の感想は……
「うん、わからん」
です。


なぜ私が史上最高傑作の文学小説を理解できなかったのか。
その要因は大きく5つあると考えます。

1.時間をかけすぎた

元々継続性に欠ける人間であり、ひとつの作品を読み終えるのに3年は時間をかけすぎました。
ほぼ前回読んだ内容は忘れており、「何だっけ……」状態でした。

なぜそんなに期間をかけてしまったのかについては、一重に「読むのが辛かった」からでしょう。
その辛かった理由は2つめ以降に示します。

2.登場人物が覚えられない

登場人物の名前が(当然)みんなカタカナ何ですよね。
しかも、いかにもロシア人ぽい似たような名前が多い。

文章読んでて、名前なのか何なのか分からなくなります。
しかも一人に対して本名とアダ名が出てきて、同じ人物を指しているのか混乱します。

よって、「今誰と誰が話してる?」「これって誰のこと言ってる?」という状態に。

3.文章が回りくどすぎる

これは「回りくどい」という表現が正しいのか分からないのですが、私としてはそういう印象です。
「それ、もっと短く言えない?」とか「同じこと言ってない?」っていうことが多い。
そのため文章量もものすごくて、読んでているうちに何の話か、話がどういう方向に行っているのか分からず迷子になる。

4.海外文学に慣れていない

新潮社の文庫本を選んだからなのかはわかりませんが、文章の言い回しなどが「どうにか訳しました」みたいな印象を受けまして、
全然頭に入ってこないんです。

5.圧倒的知識不足

一昔前の小説ということもあって、まず時代背景が分かっていない。
さらにこの小説で扱っているテーマのひとつであろう「神」「宗教」といったものについての理解、知識がまるで足りていないと感じました。

だから、「何でこんなこと言うの?」「何でそんな話するの?」「もう何考えてるのか分からない!」となりました。

面白く読むにはどうしたらいいのでしょうか

まずは、
できるだけまとまった期間で読むこと
ですね。

あとは、
小説の概略を知ること
だと思います。

「神」とか「宗教」とかわからないと言っても、「じゃあ何を知ってればいいの?」ってことになるので、
これはもうあらかじめこの小説が何を伝えようとしているのか、そもそもどういう話なのか、ということを把握するしかないと思います。

Naverまとめで同じようなことが書いてありました。
matome.naver.jp


私が2度目に挑むかどうかは分かりませんが、
「普段からバリバリ文学小説を読みまくってます」とか
「大学は文学部です」とか
「小説家目指してます」など、
こういう状況下にない普通の方は、読み始める前に上記まとめを参考にしていただければと思います。