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福島が誇る銘菓、柏屋の『薄皮饅頭』。今、その魅力を改めて紹介します。

食事 食事-福島 雑記
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福島が誇る銘菓、柏屋の『薄皮饅頭』。
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その美味しさは誰しも(?)が認め、言わずと知れた福島の和菓子であり、
最近では「日本三大まんじゅう宣言」により日本三大まんじゅうとなったようです。
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当然私も薄皮饅頭好きでして、今回は改めてその魅力を広めたいと思います!

誕生は1852年、黒船来航前夜

薄皮饅頭の歴史は柏屋の歴史そのもの。
誕生は160年以上に遡ります。

嘉永五年(1852年)、柏屋の初代 本名 善兵衛は「病に薬がいるように、健やかな者に心のなごみがいる」との思いから、奥州街道・郡山宿の薄皮茶屋で餡がたっぷりで皮の薄い饅頭を考案しました。これが柏屋薄皮饅頭の誕生です。

(「柏屋誕生ものがたり | ふくしま名物 柏屋薄皮饅頭」より)

起源からして半端ないですね。

「甘いもの食いたい」「うまいもの食いたい」「儲けたい」じゃないんですよ。
初代店主が見ていたのはその先、「幸せになるためには心のなごみが必要なんだ」ってことなんです。

目先の利益や欲求ではなく、人の幸せを起源として生まれた薄皮饅頭、そりゃうまいに決まってます!善兵衛さん、半端ないです!!


薄皮饅頭のおいしさの秘密?それはね……

壮大な目的のために生まれた薄皮饅頭。
どうやって今の美味しさに辿り着いたのか?

その答えは代々の店主達の「こだわり」にあるようです。

初代「まごころで、包む」

上州(群馬)の旅人に薄皮饅頭の作り方を教えた初代店主。しかし旅人は一年経っても上手く作れないと言う。
そこで 初代はこう言った。

「上州の。お前さんは餡を何で包むんですか?」
「教えの通り、あのようにして作った皮で包んでいるのですが・・・」
「ああ、それだからおいしい饅頭ができないんだ。まごころで包まないとお客様に喜んでいただけない。」

二代目「マネはいたしません」

明治の頃、とある大地主が「東京のあるお菓子屋と同じお菓子を作る」ように二代目店主に命令した。
その時二代目はこう言った。

「薄皮饅頭ならお引き受けしますが、そのお菓子屋のマネはできません」 と、きっぱり断った。
作れ、いや作らない・・・の問答の末、その大地主はかぶとを脱ぎ、薄皮饅頭を大量注文した。 当時とすれば村八分(むらはちぶ)覚悟のこと。

お菓子屋としての誇りと薄皮饅頭への愛情が、大地主をうなづかせたのだった。

三代目「おなかではなく、心をいっぱいにしよう」

戦後の日本復興の最中、各お菓子屋は人工甘味料を導入するなどで、事業を再開していた。
しかし柏屋は3年間、商売を再開しなかった。
これは三代目の意地があったから。

のれんに恥じるような薄皮饅頭なら作らないほうがまし」との信念からであった。 三代目の妻・香は、 「今はおなかではなく、心をいっぱいにしようね・・・」とわが子たちに言って聞かせ、良い材料が手に入るまでじっと耐え忍んだ。

四代目「饅頭で一生を棒に振る」

四代目は薄皮饅頭の作成を機械化することが夢だった。
でも三代目からの許可は下りない。

薄皮饅頭づくりの目的はひとつ。まごころを包んで、ひとりでも多くのお客様に楽しんでいただくこと。 機械といえど、そこには常に職人の優れた技術と感性との調和がなければならない。その後、試作をくり返すこと数十回。ついに三代目からの許可が下りた。

四代目は、自動包あん機の開発をはじめ、朝茶会の開催や大萬寿の企画、薄皮手づくり体験の実施など、まさに薄皮一筋に歩んだ。

五代目「これまでも、これからも」

柏屋の150周年記念式典で、五代目は語った。

「これまでも」~嘉永五年の創業以来、21世紀の今日まで生かされてきた柏屋。先輩たちが種をまいて大切に育ててくれた花が、今、きれいに咲いています。信用という柏屋の大地にしっかり根を下ろし、天に向かって堂々と咲いています。この花の美しさをお客様に提供できるすばらしさ。先輩たちに感謝いたします。

「これからも」~私たちが今なすべきことは何でしょう。 先輩たちが咲かせてくれた花が美しく咲いているうちに、未来のための種をまき大切に育てること。その繰り返しが次々と新しい芽を出し、いっぱいのつぼみをつけていく。どんな花の種でも芽吹かせることのできる「信用」という名の肥沃な大地をつくること。


代々の店主が筆頭となり、
それぞれの時代に全力で薄皮饅頭作りに臨んできたからこそ、今の美味しさがある
ということがよお〜くわかりますね。
(「柏屋誕生ものがたり | ふくしま名物 柏屋薄皮饅頭」より)

「つぶあん」と「こしあん」あなたはどっち派?

長い歴史の中で育て上げられてきた柏屋の薄皮饅頭。

現在では大きく2つの種類があります。
みなさんはどちらがお好きでしょうか?

つぶあん

昭和61年に、お客様からの要望で誕生したとされるつぶあん。
甘さを控えめに、小豆そのものの食感が感じられます。

こしあん

創業以来愛され続けている、こしあん。
餡とうす〜い薄皮が溶け合い、見事なハーモニーを奏でます。


なお、私はこしあん派です。

ちなみにちなみに

薄皮饅頭は普通サイズと小サイズがあるのですが、小サイズの方が好きです!

小サイズは生地(薄皮)と餡のバランスが絶妙で、口の中でひとつになる感じがより強いのです!
サイズの違いでも食べ比べてみてください。


進化し続ける柏屋の薄皮饅頭

その歴史から薄皮饅頭を紹介してきましたが、まだまだ進化を続けています。
冒頭で述べた「日本三大まんじゅう宣言」もそのひとつひとつですね。
日本三大まんじゅう | ふくしま名物 柏屋薄皮饅頭


まだ食べたことのない方は、ぜひ。
今まで楽しんでいた方はこれからも。
柏屋の『薄皮饅頭』を楽しみましょう!


……Amazonで薄皮饅頭は売っていないようですね。
日持ちより美味しさ」を追求する薄皮饅頭ですから、通販では難しいのもうなずけます。

代わりに「檸檬」はいかがでしょうか。