映画『スマホを落としただけなのに』感想 -あの顔面を手に入れられる整形術が凄すぎて話が入ってこない-

Amazonプライムビデオで映画スマホを落としただけなのにが配信されていたので見てみました。

スマホを落としただけなのに

タイトルだけは知っていて、「スマホを落としたらいつの間にか情報いろいろぶっこ抜かれて大ピンチ!」的な映画なんだろうなと思っていて、やっぱりそのとおりでした。

途中までは生温かく見守っていたのですが、最終盤に明かされる主人公のとある秘密に驚愕し、「スマホは危ないね」とか「愛の力はすごいね」とか、作り手が伝えたいであろうメッセージに想いを馳せる余裕もありませんでした。

というわけで序盤、中盤、終盤に分けて感想をまとめます。

※ネタバレありで書いていきますので、未見の方はご注意願います!

作品情報

あらすじ

会社員の富田誠田中圭)は重要なプレゼンのためタクシーで移動していた。大渋滞に焦る誠はタクシーを途中で降りるが、車内にスマホを忘れたことに気付く。

プレゼンが終わった頃、恋人の稲葉麻美北川景子)が誠に電話をかけると、「ボーッとしていて、タクシーの中にあったスマホを拾った」という男性が電話に出る。男性はカフェの店員に電話を預けておくからそこに取りに行ってほしいと麻美に伝える。

無事にスマホが戻ってきたことにホッとする麻美と誠。


ちょうどその頃、とある山奥で5人の女性の遺体が見つかった……

キャスト・スタッフ

出演

スタッフ

感想

生温かく見守る序盤

まず本作はタイトルの時点で話の流れをバラしてしまっているので、見ている方もこれから何が起きるかは予想が付きます。いくつか予想は裏切られつつも大体は想像したとおり。生温かい目で動向を見守っていました。

お前がスマホ落とすんかいっ!

まず私の予想を裏切ったのはスマホを落とす人物ですね。てっきり主人公の麻美が落とすのかと思いきや、その恋人の誠が落とします。

ここからどうやって主人公がピンチになるんだろう?と考えていたのですが、それは意外な方法でした。

綱渡りの黒幕

話の流れからして、麻美が誠の忘れたスマホに電話をした時に電話に出た人が怪しいです。そして実際にこいつが黒幕だというのはすぐ判明するのですが、情報の抜き出し方がなんともフラフラしています。

まず第一にこの犯人、誠のスマホのロック(PIN番号)を解除するより前に麻美の電話に出て「カフェにスマホを預ける」と言ってしまいました。そして電話を切った後、猛烈な勢いで総当り攻撃を開始します!……それ、時間までに解除できなかったらどうするの?

黒幕は「麻美と誠が付き合っている」という”予測”のもと、麻美のSNSアカウントを突き止め、誠の暗証番号が麻美の誕生日であることを見破り見事にロックの解除に成功!!......なんという綱渡り。結果的に解除できたから良かったものの、やっぱりロックが解除できてから電話に出るのが無難ですよね。


一応ロックを解除した後は何やらすごそうなツールで情報を全部ぶっこ抜いていました。

めちゃくちゃ怪しいやつが現れる中盤

絶対こいつだろ

話が進んだ中盤、いよいよ被害が拡大していきます。

誠は記憶に無い大量のネットショッピングにより、高額なクレジットカードの請求を受けてしまいます。麻美はSNSのパスワードを「自分の名前+誕生日」としていたためアカウントを乗っ取られてしまいました。

そしてついに誠のスマホランサムウェアに感染、金銭を要求されることに。


ここで出てくるのが「麻美の大学の先輩(と友人に言われたが実際は面識がない)のセキュリティ会社の部下」。つまり一度も会ったことのない他人です。もうめっちゃ怪しい。黒確定。

ですが映画には都合ってものがあります。麻美と誠は初めて会った他人になんの躊躇もなくスマホを渡して「ランサムウェア解除できました!」と言われて安心しています。


見ている方からすればもうバレバレで緊張感に欠けます。なんか下手に正体を隠そうとする感じが残念。それを楽しむものなんでしょうか。

ていうか君らの危機感大丈夫か?

ここまでで見た人の10人に9人は「そもそも誠と麻美のガバガバな危機感が問題なのでは?」と思うでしょう。

パスワードに誕生日を使っている、というのはまぁ100歩譲って目をつむりましょう。良くあるパターンです。

ですが今どきのSNSWebサービスであれば、通常使っていないデバイスでログインされた時には登録済みメールアドレスに「普段使ってない端末からログインされたよー」というメールが届くでしょう。彼らはそれを見て何も思わなかったのでしょうか?

まあいいでしょう。セキュリティ警告するメールは犯人が先回りして全部消しておいたとしましょう。直接ハックされた富田のアカウントだけならまだしも、SNSのパスワードが漏れただけの麻美のメールまで取り出すのは難しい気がしますが、多分全部のサービスのパスワードを同じにしていたんでしょう。そして犯人が先回りして危ないメールは全部消しまくっていたのでしょう。

ですがITリテラシー以前の問題で、

「自分は直接会ったことないけど友人曰く大学の先輩がセキュリティの会社をやっていて、当人は急な出張で来れないけど代わりに来た見ず知らずの部下」

を完全に信用するのはどう考えても危機感が欠如しています。その会社は調べたんですか?先輩とやらに直接連絡は取ったんですか?なぜ実害が出ているのに公的機関に行かないのですか?

こんなのスマホ落としていなくてもそのうち詐欺の被害に会いますよ。

この辺から「映画のタイトル、『スマホを落としていなくても』の間違いなんじゃないの?」と思わずにいられませんでした。

北川景子の顔面になれる整形技術の凄さが全部持っていく終盤

ついに麻美の身に犯人の魔の手が迫り、富田も巻き込んで絶体絶命のピンチが訪れます。しかしそこに待っていたのは今回最大のインパクトを与えた「整形技術すごすぎ」問題です。


話の終盤、麻美の大学の先輩だったヤリチン野郎(要潤)のアカウントをなぜかハックできた犯人。ヤリチン野郎パスワードに自分の誕生日を使っていたんでしょう。知らんけど。

ハックしたヤリチン野郎の情報を元に、犯人は麻美のとんでもない過去を知ってしまいます。

詳細は避けますが要するに「麻美の顔は本来全くの別人で、今の顔面が整形によってできたもの」ということです。


いや、ありえないだろ


だってそうでしょう。この世界ではお金を積めば北川景子の顔に変えられるんですよ?どれだけ医療技術が進んだ世界線なんでしょう。

しかもさらに謎なのが、整形する前の麻美は借金に悩んでいたこと。顔を変えることで別人の人生を歩むことになったらしいのですが……


北川景子の顔面に整形する金があるなら借金返せるのでは?


麻美の今に至る経緯はとても悲劇的なものであり、麻美と富田が犯人に殺されるという緊迫な場面。にも関わらず、「めちゃくちゃ借金あったのになぜか無料(?)で北川景子の顔面を手に入れた」という事実が衝撃すぎてその後の一切がどうでもよくなりました。

結論:危機感は大事

以上、『スマホを落としただけなのに』もとい『スマホを落としていなくても』の感想でした。

本作から私が学んだことは

スマホを落とそうが落とすまいが、危機感が無いやつはアウト」

ということです。

パスワードに自分の誕生日を使わない、ということはもちろん、SNSのアカウントに入れなくなっていることを怪しんだり、会ったこと無い人を信用しない、ということを徹底しましょう。


なお現実世界でスマホを紛失した場合にはリモートで次の対応を取るのが良いと思います。

  1. スマホの暗証番号(PIN番号)を変更する
  2. スマホを初期化する

私はAndroidユーザーなのでiPhoneは詳しく知りませんが、AndroidであればスマホにログインしているGoogleアカウントを使ってPCから上記の操作ができます。

ただしそれには事前設定が必要なので、忘れずにやっておきましょう!!

こちらは少し古い記事なので最近は手順が変わっているかもしれませんが、参考までに。 blog.wackwack.net