こんにちは。
今年、8年間お世話になったインサイトを手放し同じホンダのコンパクトミニバンフリードを購入しました。
前の車ではドライブレコーダーを自分で取り付けていましたが、電源をシガーソケットから取っていたため配線回りが汚くなっていました。
そこで今回はヒューズボックスから電源を取りすっきりキレイな配線に挑戦してみたのですが、車のDIYは完全初心者のため何が必要で、どう作業するのかわからず非常に時間がかかりました。
そこでヒューズボックス電源をとってドライブレコーダー取り付けるための道具や参考とした資料、そして実際の手順をまとめて紹介します。
すべての車DIY初心者さんへの参考になれば幸いです!
ドライブレコーダーの取り付けに必要な道具
まずはヒューズボックスから電源を取ってドライブレコーダーを設置するために必要な道具(と知識)をご紹介します。
ドライブレコーダー本体
これがなければ始まりません。なんでもいいですがこの記事ではシガーソケットから電源を取るタイプの製品を前提にしています。
電工ペンチと端子
ヒューズボックスから電源を取るためにはヒューズ電源とシガーソケットをつなげるギボシ端子とマイナス線を取り付けるクワガタ端子が必要で、それらを圧着するための電工ペンチが必要になります。
各種端子が付いくるセットがお買い得で間違いありません。
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レンチ(またはドライバー)
電源取り出し時にはマイナス線をつなぐために、クワ型端子を車体に触れているボルトやネジに取り付ける必要があります。
モンキーレンチがあれば間違いありませんが、取り付け位置がネジの場合はドライバーでも大丈夫です。(私は今回ドライバーを使いました。)
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検電テスター
ヒューズ電源の差込方向の確認やマイナス線が取れているかの確認のための必須アイテムが検電テスターです。
これ無しで作業は不可能ですので「ドライブレコーダーの取り付け以外に使わないからもったいない」とか思わずに買いましょう!
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ヒューズ電源
ヒューズボックスに差し込み電源を取るためのアイテムです。
交換する純正ヒューズのアンペア数に合ったものが必要ですが私のオススメは5~20Aまで対応のフリータイプです。ドライブレコーダーの取り付けであれば、ほどんどの場合この範囲で対応できると思います。
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ただし、ヒューズの形には低背・平型・ミニ平型と3種類あり、これだけはそれぞれの車に合わせたものを用意する必要があります。
ちなみにフリードは低背型でした。
ヒューズクリップ
純正ヒューズを取り出したり、ヒューズ電源を差し込むために使います。
ヒューズボックスに付いてる場合もありますが1つ100円なので買っておくと安心です。
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増設シガーソケット
取り出したヒューズ電源とドライブレコーダーのシガーアダプタをつなぎます。
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粘着テープ
配線を隠す時にあると便利です。
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事前学習
初めて自分で配線する場合は道具の使い方や知識を事前に勉強しておくことを強くおススメします!
私はDIYラボを一通り眺めてから取り組みました。電気の基本的なところからヒューズ電源の仕組み、実際の取り付け手順まで網羅されています。
いざドライブレコーダー取り付け!
それではいよいよ取り付けていきます。
基本的にはここで書いている順に作業しました。
ヒューズ電源の準備
まず車に行く前にできることとしてヒューズ電源をすぐに取り付けられるように準備しておきます。
具体的には増設シガーソケットとヒューズ電源のプラス線をつなぎ、マイナス線にクワ型端子を取り付けます。
ここで活躍するのが電工ペンチです。電工ペンチを使って端子を”かしめ”て取り付けていきます。
かしめ方は電工ペンチの裏に書いてあります。
まずは増設シガーソケットのプラス線にギボシ端子を取り付けます。
ヒューズ電源側には既にメスのギボシ端子が付いているので、シガーソケットのプラス線にはオスのギボシ端子を取り付けます。
増設シガーソケットのマイナス線とプラス線がくっついている場合は裂けるチーズのごとく裂きましょう。
オスのギボシ端子取り付けはこのキャップと端子を使います。
先にキャップを線に通しておきます。
続いて端子を取り付けます。まずは電工ペンチの下部分を使ってちょうど良いくらいにケーブルの被覆を剥きます。あまりペンチをガチっと食い込ませると銅線がズタズタになるので注意しましょう。
剥き出しになった銅線部分に端子を付けてかしめますが、この時端子を、
- 根元は被覆を覆う
- 真ん中は銅線を覆う
というように位置取りするのがポイントです。
かしめはまず端子の根本側から。最初に電工ペンチの1.25~2.0で軽くしめて位置を固定します。
そして0.5~0.75で本締めします。
真ん中も同じようにかしめて、先に通しておいたキャップを被せれば完成です。
マイナス線も要領は同じで、クワ型端子と白いキャップを使ってかしめます。
最後にヒューズ電源と増設シガーソケットのプラス線を接合します。
全体像はこのような形になります。
......と、あっさりと書いてきましたが、この工程が最も苦戦しました。”かしめ”が上手くできませんでした。ハート型に食い込まず、いびつに歪んでしまうのです。
見よ、犠牲になった端子たちを。
「とりあえず銅線に食い込めばいいんだろ!?」精神で乗り越えました。
このことからも初心者は、ドライブレコーダー取り付け当日より前にできることは余裕を持って準備しておくことをおススメします。
なお電工ペンチの詳しい使い方はこちらが参考になります。 www.diylabo.jp
ドライブレコーダー本体の取り付け
ここから車の中での作業です。
まずは普通にドライブレコーダー本体をフロントガラスに取り付けます。
次に電源コードをヒューズボックスに持っていくわけですが、フロントガラス部分は電源コードを上にぐぐっと押し込めば簡単に配線を隠すことができます。端まで隠しましょう。
Aピラーの取り外し
電源コードをフロントガラスの端まで隠したら、今度はヒューズボックスを目指します。今回は運転席下のヒューズボックスを使うため、先程フロントガラスの端まで来た電源コードを下までもっていきます。
そのためにはフロントガラスと運転席(または助手席)窓の間のAピラーを外します。
まずはドア上部のゴムカバーを外します。引っ張ればすぐ外れます。全て外す必要はなく、Aピラー横まで外せばOKです。
次にAピラーを外します。これもツメで留まっているだけなので引っ張れば外れますが、なかなか固くては慣れていないと怖いです。が、ビビらず思い切り引っ張るしかありません!バコっといきましょう!
Aピラーを外したら中に電源コードを這わせ、コードを隠すようにAピラーをはめます。
ここまでで電源コードはフロントガラス上部から運転席側ピラーを通り、運転席下までシガーアダプタが来ている状態です。(写真を撮り忘れましたが、ピンクの線のようにドライブレコーダーの電源コードが来ています。)
ヒューズボックの確認
電源コードがヒューズボックスに届くところまで来ました。
続いてヒューズボックスでヒューズを差し込む場所を確認します。車に付属している説明書にはヒューズボックスの場所とその内訳が記載されています。これを参考に電源を取るヒューズを決めます。
今回はフリードの運転席側ヒューズボックスの37番のACCヒューズ(7.5A)から電源を取ることにしました。
ヒューズボックの作業をするために、ハンドル下のパネルを外します。
先程のピラーと同様に思い切ってバコッと外すとヒューズボックスが見えました。
どのヒューズボックスを使うかはヒューズの配置のほか、マイナス線の取りやすさなどを考慮して決めます。パネルを外す等の作業は車によって異なるかと思いますので、ご自分の車のヒューズボックスの場所などを良く確認してください。
検電
電源を取るヒューズ位置が決まったら、そこから本当に電気が流れるか検電テスターで確認します。
検電テスターを使うにはマイナス電源が必要です。私のフリードの場合はハンドル下にあるパネルを外したところに、車体と接触しているネジが見えるのでこれを使います。これはこの後のヒューズボックス電源からのマイナス線の接続にも使います。
検電テスターのクリップでネジを挟みます。これでマイナス線が車のボディアースと繋がりました。
そして検電テスターの先を目的のヒューズ位置の金属部に当てると……(肝心のヒューズ部分が写っていませんが、金属部分に当てています!)
光りました!
これでこのヒューズ位置とマイナス線で電気が取れることを確認できました。
マイナス端子取り付け
それでは先ほど検電テスターで確認したネジににマイナス線を取り付けます。
ドライバーまたはレンチでネジを緩めてクワ型端子を挟み込み再び締めるだけです。
ヒューズ電源の取り付け
いよいよヒューズ電源を差し込みます。
まず、ヒューズクリップで目的の純正ヒューズを取り外します。
取り外した純正ヒューズは差し替えるヒューズ電源に付いている箱(?)に格納しておきます。購入したヒューズ電源に格納できなければ純正ヒューズは大切に保管しておきましょう。
ここで再び検電テスターの出番です!ヒューズボックスの差し込み口は左右に金属部分が露出していますが、プラスの電流は片方から流ているため、どちら向きでヒューズ電源を差し込めば良いのかを確かめます。
画像では分かりにくいですが、検電テスターを片方ずつ当てると……
向かって左側が光りました。ということで、ヒューズ電源はプラス側(今回使っているものだと赤線が出ている方)が向かって左になるように差し込みます。
通電
ここまでですべての準備が整いました!
ドライブレコーダーのシガーアダプタを増設シガーソケットに差し込みエンジンを点けると......
無事に通電しました!
配線隠し
最後に配線を隠します。
意外とここが難所で、車の形状や配線状態に合わせてうまいことやるしかありません。私は作業時に外したパネルの裏側に粘着テープベタッと留めました。
ご覧のように下からコードがブラブラしているということもありません。キレイにコード類を隠すことができました。
時間はかかるけど満足感が味わえます
ということでホンダのフリードを例に取り、自分でヒューズボックスから電源を取ってドライブレコーダー取り付ける手順をご紹介しました。
サラサラッと書いてきましたが、手順の勉強や事前準備、そして実際に作業してみるとまあ時間はかかりました。取り付け作業に慣れていればなんてことはない作業でしょうが、初心者がやるには「手順が間違っていないか?故障しないか?」などおっかなびっくりやっていったこともあり、一苦労です。
ですが完成すれば達成感と見た目のキレイさで満足感が味わえます。
しっかり準備をして、車のDIYにチャレンジしてみましょう。