こんにちは。
日本を代表するモンスターバンド『サザンオールスターズ』。
2018年に活動40周年を迎え、メンバー全員還暦を過ぎてもなお新曲を作り、ライブをやり続ける、文字通りのモンスター。
私がサザンオールスターズにハマったのは中学生の頃に父親からもらったベストアルバム『海のYeah!!』を聴いてからでした。
- アーティスト: サザンオールスターズ,桑田佳祐,トミー・スナイダー,小林武史,門倉聡,斉藤ノブ,リアル・フィッシュ,片山敦夫
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1998/06/25
- メディア: CD
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その20年後、なんと再びベストアルバム『海のOh,Yeah!!』を発売するとのこと。まじで化物だ。
【早期購入特典あり】海のOh,Yeah!!(2CD)(完全生産限定盤)(サザンオールスターズ 40th キックオフポスター A2サイズ+ "海の幸!!"ケース付)
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それを(勝手に記念して)
「私が愛するサザンオールスターズの名曲たち32選」
をご紹介します。
「35」という数字に意味はありません。思いつくままに挙げていったら35曲になりました。
どれも甲乙つけがたいのですが「普通に好き」「めっちゃ好き」「もはや好きとかいう次元じゃない」の3つにまとめてみました。曲順に特に意味はありません。
なお入り口が『海のYeah!!』だったことや世代もあり、メジャーでかつ平成になってからの選曲が多いですが、あくまで個人的な選曲ですのでご了承ください。
普通に好き
太陽は罪なやつ
夏の太陽を思い起こさせる明るいサウンド。
それに対して少し背伸びして、大人ぶっている歌詞。
歌詞と明るいサウンドのギャップがたまらない。
東京VICTORY
全ての人に送る、ど直球の応援歌。
特に大サビの「時が止まったままの~」の件は、3.11を思い起こさせ胸が熱くなります。
捻った歌も真っ直ぐな歌も、どちらでもヒットさせ人々の心に届かせるのがサザンオールスターズがモンスターバンドと言われる所以です。
ミス・ブランニュー・デイ
機械的な演奏やエフェクトが取り入れられ、テクノなサウンドが耳を引く名曲。歌詞は意味不明だが、流行り物に流される女性とその女性を追いかける男を歌っているようです。
この曲は何よりもPVが有名。
「クレヨンで絵を書く性器モロ出しの大人が踊る」
という、完全に放送事故と言える不気味な内容です。おそらく現時点で映像を見つけるのは難しいでしょう。
希望の轍
サザンを知らない人も一度は耳にしたことがあるであろう、サザンを、日本の夏を代表する名曲。
一年通して耳にしないことの方が難しいほど、そこかしこで流れています。
曲全体をとおして文字通り「希望」があふれる、輝きに満ちた曲です。
いとしのエリー
これは外せないでしょう。良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか関係なく、サザンを一躍有名にした代表曲。(もちろんめっちゃ好きですけど。)
『勝手にシンドバッド』で「コミックバンド」の印象が付いた直後、この曲でひっくり返しました。
この温度差、風邪ひくよ!
いなせなロコモーション
明るく意味不明な歌詞が最高です。
「いなせなロコモーションなんて古のこと」
ってなんやねん。とにかくノリが命です。それで良いんです。
夢に消えたジュリア
燃え上がる愛を歌っています。この曲は歌詞とかメロディーもなんですが、曲自体の雰囲気が大好きです。
昔の歌謡曲を思わせる懐かしさが良い。
Bye Bye My Love(U ARE THE ONE)
夏、海、湘南。「サザンオールスターズと言えば」が詰め込まれた一曲。
シンセサイザーが印象的なイントロに始まり、切なさが滲み出る歌詞。そして桑田佳祐のハスキーな歌声。
古き良き時代のサザンを体現した、今も色あせない名曲です。
涙のキッス
切ない!切ない!切ない!
タイトルが既に切ない。泣きながらキスするってどないやねん。というか「キス」じゃなくて「キッス」ですからね。そりゃもう悲しいですよ。
それでも「次のいい人見つけてね」と、背中を押してくれている気がする、素敵な応援歌でもあります。
ごめんよ僕が馬鹿だった
軽快なギターのサウンドが響き渡るイントロが印象的。
浮気した馬鹿な男が彼女にひたすら謝り倒すという、間の抜けたテーマの曲ですが、そんな曲も名曲にしてしまうサザンマジック。
浮気したくせに(?)洒落た言葉遣いの歌詞がテンポよく耳に入ってくる。
聴きながらついつい体を揺らしてしまうナンバーです。
真夏の果実
これもサザンオールスターズを代表する至極のバラード。
サザンだけではなく日本ラブソングの王道とも言えるほどの大名曲です。私はこの曲で「四六時中」という言葉を覚えました。
TSUNAMI
ご存知サザンオールスターズ最大のヒット作。CD300万枚以上の売上を誇り、J-POPのCD売上歴代2位を記録しています。(ちなみに1位はSMAPの『世界に一つだけの花』。)
歌詞・メロディーが切なさで満たされた、至極のバラード。イントロなしで始まる歌い出しも印象深い。
3.11以降、自粛されている曲で、本人たちが次に歌うのがいつになるのかは不明です。たしかに萎縮してしまうような曲名であるのは不運ですが、名曲である事実はゆるぎません。
44枚目のシングルで最大のヒット、代表曲を創り上げてしまうサザンオールスターズ。こんなバンドはもう二度と現れないかもしれません。
愛の言霊~Spiritual Message~
小さい頃に見たドラマ『透明人間』(主演:香取慎吾)の主題歌だったことを覚えています。
詩的で哲学的な歌詞、民族音楽のようなサウンド。ロックバンドとは一線を画する、他に例を見ない異様な曲です。
そして一度聴いたら忘れることができない中毒性。
あと、曲が長い。
匂艶THE NIGHT CLUB
全てがエロスにまみれた一曲。主成分は勢い。
「男も濡らす」「女も立たす」の歌詞を聴いた瞬間に、こいつらアホなんじゃないかと思った。(褒めてる)
めっちゃ好き
エロティカセブン
一度聴いたら耳から離れないサウンド。こんな愛の表現があったのかと、ド肝を抜かれる歌詞。
『エロティカセブン』という不穏でダサいタイトルであるにもかかわらず、ミリオン超えの大ヒット。その事実こそが、曲の良さを証明しています。
I AM YOUR SINGER
正直に言えば「この曲のこれが好き」というのは無いです。ここで挙げているラインナップに比べると、結構凡庸な気もします。
でもね、28年間活動し続けてきて初めての長期活動休止。
そしてデビュー30年目で復活した一発目が、ファンに向けたラブソング。
さすがに泣くよ。
みんなのうた
ライブのど定番。
ゆっくりと曲が始まり、サビ前で段々と加速し、一気に爆発する。聴いていてワクワクが止まらない。
思わず腕をブン回したくなります。
旅姿六人衆
今後ライブで聴くことができないかもしれない、幻の一曲。
これはサザンオールスターズが6人だった頃の大名曲で、タイトルはサザン自身のことを指し、歌詞は彼らを支えるスタッフやファンへ向けられたラブソングです。
正直、音源で聴くと大したことないのですが、ライブ『20周年 スーパーライブ in 渚園』でのこの曲のパフォーマンスがカッコ良すぎて好きになりました。
- アーティスト: サザンオールスターズ
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彩~Aja~
個人的には春を連想させる優しい音色と歌詞が大好きです。
「Aja」とはインドネシア語で「永遠」を意味するそうでラブソングかと思いきや、
「桑田佳祐自身の亡き父親へ向けた想いを歌っている」
と言われています。真偽は不明ですが、父親へのメッセージがこんな素敵な歌詞になるなんて……泣かずにいられません。
雨上がりにもう一度キスをして
メチャメチャ明るいメロディーに、メチャメチャ切ない別れの歌詞。
この曲を聴いていると、雨でずぶ濡れの中最後に雨が上がり、虹が架かる情景が目に浮かびます。
素敵な夢を叶えましょう
友人、恋人、大切な人との別れを思い起こさせる、それでいてどこか希望を感じさせる歌詞と美しいメロディー。
卒業・旅立ちなど、人生の節目に相応しい一曲です。
01MESSENGER~電子狂の詩~
社会派なサザンオールスターズを代表する一曲。
1997年の発売で、当時一般に流通し始めたパソコンとインターネットが孕む危険性を風刺した、ブラックユーモアに富んだ歌詞。メロディーも電子音が多用され、テクノを思わせる徹底ぶり。
ネットの中で罵り合う者。情報に右往左往しデータの海で溺れていく者を表現したこの曲は、インターネットが全盛となった現代にこそズバリ当てはまる。
その先見性はさすがの一言。
涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~
燃える太陽と青い海を思い起こさせる爽やかなメロディー。胸に響き、耳に残るリズミカルで切ない歌詞。
「偶像」と書いて「アイドル」と読む歌詞が個人的にはお気に入りです。
いくつになっても夏を忘れない、恋を忘れないサザン。彼らの原点を思い起こさせます。
心を込めて花束を
両親への感謝を歌ったバラード。
曲の内容からも結婚式の花嫁を連想させますが、歌詞の一人称が「僕」なんですよね。この辺が非常に上手い、さすがです。男女関係なく感情移入でき、心に突き刺さります。
結婚式に流すならこの一曲でしょう。(ちなみに私は妻に嫌がられて流せませんでした……)
別離(わかれ)
亡くなった恋人との別れをテーマにした、とんでもなく切ない歌。
しかしそのメロディーや歌いっぷりは極端に明るく、熱が込められている。
明るさと悲しさが共存する極地。
Young Love(青春の終わりに)
戻らない青春への嘆き、そして明日への希望を歌ったナンバー。
ハーモニカの音色が心地よく、ビートルズっぽいサウンドはサザンオールスターズの原点回帰を連想させます。
社会に疲弊したおじさんにも、これから社会の荒波に立ち向かう若者にも、卒業を控えた学生にも、日々を憂う全ての人たちへオススメできる一曲。
イエローマン~星の王子様~
歌詞は意味不明。というか特に意味はない。100%ノリと雰囲気だけでできた歌。
だが、それが良い。それで良い。
CDシングル売上は、サザン史上最低の10万枚ほどしか売れず世間的には「失敗作」と言われたが、こういう意味不明なノリとイカれたサウンドこそ彼らの真骨頂。
そして特筆すべきは、この曲の次に発売されたのが300万枚の大ヒットを記録した『TSUNAMI』であったということ。嵐の前の静けさとはまさにこのこと。
サザンの持つ幅の広さを象徴する一曲です。
闘う戦士たちヘ愛を込めて
2018年発売、還暦を迎えたサザンが放つ渾身の社会派ナンバー。
当初は「久しぶりにパンチのある歌がきたなー!」くらいに思っていたのですが、ミュージックビデオを見てぶったまげました。
サザンオールスターズ – 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて(Full ver.)
MVでも描いているとおり悲哀に満ちた現代のサラリーマンへの鎮魂歌であり、それだけではなく現代社会で闘う全ての人たちへの愛を込めた応援歌とも取れます。
今なおインパクトのある作品を生み出し続けるサザンオールスターズに敬服せずにはいられない、新時代のマスターピースです。
もはや好きとかいう次元じゃない
LOVE AFFAIR~秘密のデート~
サザンのラブソングの中でも一番好きな曲。
ラブソングはバラードがピックアップされがちだけれど、明るさと切なさが共存するラブソングこそがサザンの真髄だと思っています。
純愛ではなく、不倫という禁断の愛をテーマにした大人なラブソング。そんじょそこらのラブソングとは一線を画すクオリティ。最高です。(でも、不倫は良くない。)
勝手にシンドバット
出たぁぁぁぁぁぁ!!!!サザンオールスターズを語る上で外せないデビュー曲。
歌詞の意味は良くわからないけど、とにかく熱い。楽しい。音楽は素晴らしい。
バラードも良いけれど、この「お祭り騒ぎ」こそがサザンオールスターズ。
「この曲がきっかけでテレビの音楽番組に歌詞が出るようになった」
という逸話はあまりにも有名です。
マンピーのG★スポット
はい出た。間違いなくサザンオールスターズを代表する一曲。
『勝手にシンドバッド』『いとしのエリー』『TSUNAMI』などなど、代表する曲は数あれど個人的には”マンP”が一番。
イカれたタイトルとイカれた歌詞とイカれたサウンド。全てがカッコいい。
DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~
爽やかなサウンドと哀愁漂う歌詞のバランスが最高。
想像した未来は来なかった、それでも今日を生きていく。
うなだれてもあるき続ける、全てのおっさんに送る応援歌。
そして、ジャケットも最高。
汚れた台所
これぞサザンのロックンロール。
援助交際、閉ざされた学校空間、政治と愚衆、ブラック企業の闇などを風刺した歌詞とロックなサウンドが最高です。
歌詞の内容は現代社会にも通じるものがあり、20年前の曲とは思えません。
HOTEL PACIFIC
大名曲『TSUNAMI』の次に発売された、180度雰囲気の違うラテン風のナンバー。
この曲の何が好きって、全てが好き。
メロディー、歌詞、雰囲気、夏、太陽、海、江ノ島。
サザンの全てがここに詰まっている気がする。
これまでアルバムには一切収録されていませんでしたが、2018年発売の40年目を飾るベストアルバム『海のOh,Yeah』に収録されるようです!!
栄光の男
おっさんによる、おっさんのための名曲。
永遠なんてものはない、栄光の男にはなれない、叶わない夢は追いかけない、何のために何を求め生きるのか。
その歌詞は全てのおっさんの心に突き刺さる。
歌詞の良さはもちろんだだが、それを桑田佳祐のしゃがれ声で歌い上げるからこそ成し得た至高の応援歌。
進化し続けるサザンオールスターズ
以上、「私が選ぶサザンオールスターズの名曲たち」でした。
こうやって並べてみても、年代はバラバラ、曲のテーマや雰囲気も全く異なる。どこからでも名曲を生み出すサザンオールスターズというバンドは、どこまで進化していくのでしょうか。
還暦を迎えてなお進化し続ける人間が、どれほどいるのでしょうか。
「サザンオールスターズ、ちゃんと聴いたこと無い」
という人、全く遅くありません。むしろベストアルバムが出る今がチャンスです。ガッツリどっぷりハマりましょう。
「昔のサザンが好きだった」
という人、そんなことはない。昭和も平成も最前線にいたサザン。それは彼らの歌が常にその時代を反映し、みんなに認められてきたからです。これを機に新しい曲も聴き直してみましょう。
サザンオールスターズが紡ぎ出す独創的な歌詞とは対象に「最高」「至極」「イカれた」「真髄」「印象的」など、実に語彙力にかけたまとめとなってしまいましたが、サザンオールスターズを聴くきっかけとなれば幸いです。
- アーティスト: サザンオールスターズ
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