Amazon EchoとeRemote miniの連携でテレビを音声操作する!

こんにちは。

Amazon Echoを買ってからぜひ試してみたいと思っていたのが「家電の音声操作」です。

ずっと品切れが続いていたLinkJapanの『eRemote mini』がようやく手に入ったので、テレビの音声操作を例にしてAmaozn Echoとの連携方法と使い方のポイントをご紹介したいと思います。

先に言っておくと、使い方のポイントはズバリ「照明登録」と「定形アクション」です。

eRemote mini設定

まずはeRemote miniから設定してきます。

開封

小さな箱に入っています。
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中は「eRemote mini本体」「電源ケーブル」「説明書」の3つ。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225131j:plain

本体はマウスと同じくらいの大きさ。手のひらサイズです。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225138j:plain

電源に繋ぐと本体前面のランプが青く点滅します。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225145j:plain

初期設定

続いて初期設定です。ここが鬼門でした。

まずはスマートフォンアプリ『eHome』をダウンロードします。なお、このアプリの評価はなんと1.6。前代未聞の低評価です。 play.google.com

eHome

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最初にLink Japanのアカウントを登録します。
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本体のLEDランプは電源に挿すだけで高速点滅しているはずです。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225808p:plain

Wifiが自動検出されます。ここで注意点ですが、2.4GHzのWifiのみ対応しています。一般的なルーターの2.4GHzは802.11b/g/nが該当します。*1

最近良く見る802.11/acは5GHzであるため、そちらを選ばないようにしましょう。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225816p:plain

Wifiを選択するとeRemote miniを検出し始めます。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225835p:plain

はい、この方法ではできませんでした。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225836p:plain

SSIDやパスワードを変更して何度か試してみたのですが、ダメでした。それにしても制約事項が思いの外多いですね。ここでかなり時間を喰ってしまいました。


で、最終的な解決方法ですが、上のエラー画面のリンク「その他の方法を試す」に載っています。
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リンク先の画面に移ってからスマートフォンWifi選択画面を見ると、「BoardlinkProv」というSSIDが表示されているので、これを選択します。

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その後にWi-Fi接続設定」をクリックすると、今度はeRemote miniが接続するWifiの選択画面が表示されます。利用するWifiを選択します。 f:id:WorldWorldWorld:20180204225916p:plain

ようやく登録できました。
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リモコン登録

次にリモコン登録ですが、ここではAlexaスキルで使うことを前提として、

  • 1ボタン=1リモコン
  • 全て照明リモコン

という形式で登録します。これがめっちゃ大事です。

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正直、めっちゃめんどうくさい。

でもこの面倒くささが、何だかプラモデル作っていく過程みたいで楽しい。(わかる?)

なんで「照明」として登録するの?

答えは単純明快で、

Amazon Echoスマートホームスキルが照明にしか対応していないから」

です。ただし、eRemote miniで「テレビ」や「エアコン」として登録した家電も電源のON/OFFだけならAmazon Echoから音声操作できます。


ということで、地道に登録していきます。eHomeアプリを開き「照明」を選択。
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eRemote miniに向かって登録したいリモコンボタンを押します。
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正常に赤外線が送信されれば「学習済み」となるので、テストのためにスマホ「オン」ボタンを押してみましょう。学習させたとおりに家電が反応するはずです。 f:id:WorldWorldWorld:20180204230003p:plain

照明の場合はこの後「電源OFF」「明るくする」「暗くする」と学習メニューが出ますが全てスキップしましょう。 f:id:WorldWorldWorld:20180204230012p:plain


これをAlexaから使いたいボタン分繰り返します。こんな感じで、なかなかにカオスな状態になります。
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Amazon Echoの設定

続いてAmazon Echoの設定を行います。

LinkJapanスキルの追加

Amazon Echoのメニューから『LinkJapan』スキルを追加します。
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LinkJapanに登録したアカウントで、アカウントリンクを有効化します。 f:id:WorldWorldWorld:20180210224409p:plain

スマートホームバイスの追加

ここまでできたらAmazon Alexaアプリのメニューからスマートホームを選択します。
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そうするとeRemote miniに登録したデバイス(=ボタン)が自動で全て追加されます。
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定形アクション登録

最後にAmazon Echo『定形アクション』を登録します。

定形アクションは

「Alexaに特定のキーワードを投げかけると、一連のアクションを実行してくれる」

という機能です。

ここでは例として「アレクサ、日本テレビと呼びかけると日テレのチャンネルに切り替える定形アクションを登録してみます。


Amazon Alexaアプリのメニューから「定形アクション」を選択して新規に定形アクションを追加します。

定形アクションでは「実行条件」(きっかけのフレーズ)と「アクション」(実際の動作)を登録する必要があります。

まずは「実行条件」を登録します。
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きっかけとなるフレーズを入力します。 f:id:WorldWorldWorld:20180210230702p:plain

続いて「アクション」を登録します。
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いくつか選択肢が出てくるのでスマートホームを選択します。
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先ほど自動で追加された全デバイス(=ボタン)が表示されるので、目的のボタン(今回は「日テレ」)を選択します。
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ボタンは全てeRemote miniに「照明」として登録されており、明るさのパーセンテージ指定画面になります。おそらく設定値は関係ないので、このまま完了します。
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以上で定形アクションが一つ登録されました。
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これを使いたいボタンの数、登録していきます。

正直、めっちゃ面倒です。(本日2回目)

でも地道に作り上げていくところが、プラモデルやプログラミングの感覚に似ていて、けっこう楽しいです。(これも2回目)
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定形アクションを使う

これで登録した定形アクションどおりに音声でテレビを操作することができるようになりました!!

  • 「アレクサ、テレビつけて」 → テレビを点ける
  • 「アレクサ、テレビ消して」 → テレビを消す
  • 「アレクサ、フジテレビ」 → チャンネルをフジテレビにする。
  • 「アレクサ、ミュートにして」 → 音量をミュートにする

これまでテレビを例にしていきましたが、エアコンももちろん使えます。

  • 「アレクサ、暖房つけて」 → エアコンの暖房オン
  • 「アレクサ、冷房つけて」 → エアコンの冷房オン
  • 「アレクサ、エアコン消して」 → エアコン停止

複数家電を一気に操作できる

さらに定形アクションは「一連の動作を実行させる」ことができるので、複数の家電を同時に操作することができます。


例えば、

「アレクサ、リビングオン」

で、テレビとエアコンと照明を一気につけることが可能です!!
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定形アクションでできないこと

定形アクションでできないこともあります。(むしろこれがやりたかったんだよなぁ……クソだなぁ。

それは、

同じ家電で2つ以上のボタン操作を実行する

ということです。


例えば「ゲームがやりたい!」という場合、我が家のテレビ操作は、

  1. 「入力切替」を実行する。
  2. 「下ボタン」を何回か押す。

というものになります。
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だからAmazon Echoの定形アクションをこんな感じで作ってみました。
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理論上は上手く行くはずなのですが……できる時とできない時があります。

上手く切り換わる時もあれば、「入力切換のメニューだけ出して終わってしまう」 「勢い余ってHDMI3まで切換えてしまう」といったこともあります。


さらに、

同じボタンの連打は100%動きません。

私のテレビでは「入力切換」ボタンを押した回数だけ、HDMI1→HDMI2→HDMI3と変わるはずですが、定形アクションに同じ操作を2、3個登録しても必ず1回しか入力切換が実行されません。


状況から推測するに、おそらくAmazon Echoの定形アクションはスマートデバイス(eRemote mini)へのリクエスト間隔がコントロールできないのだと思います。

そのため定形アクションを並べても、人間とは比べられない程の早さで家電に信号を送り、家電は一回分しか信号を受け取れない、という感じなのかな、と。

将来のアップデートでこの辺の間隔設定ができるようになれば嬉しいですね!

面倒くさいけど面白い!

以上、Amazon EchoとeRemote miniを連携して、定形アクションで家電を操作するまでの手順をご紹介しました。

正直に言えば、ここまで頑張る割にできることは少ないです。

ですが、時間をかけてチマチマとできることを増やしていくことは、プラモデルを作ったりプログラミングの感覚に似ていて楽しいです。(本日3回目)


「もう何もせずにパッと音声操作がしたい」

と思っている人には全くオススメできませんが、

「(高い期待を持たずに)自分で色々と試しながら作り込みたい」

と考える人はぜひ『eRemote mini』を購入して、地味な作業を楽しみましょう!

Amazon Echo (Newモデル)、サンドストーン (ファブリック)

Amazon Echo (Newモデル)、サンドストーン (ファブリック)

*1:802.11nは5GHzも対応しているので、とにかく「2.4GHz」が大事。