こんにちは。
11月の3連休に奥さんと東京に遊びに行ってきました。そこで遭遇したとある事件を振り返ります。
事件の発生
私達が訪れた場所のひとつがお台場です。
日が傾き始める頃、私たちは遊び疲れてお台場のベンチで休んでいました。
すると奥さんが、
「あの建物(ダイバーシティ)に等身大のガンダムがあるらしいよ!」
と言うので、わずかに残った力を振り絞って立ち上がり、よろよろとダイバーシティへ向かう二人。
ダイバーシティの正面に近づくとそこには等身大の『ユニコーンガンダム』が!
疲れていたことも忘れ、テンションが上がります。浮足立ってユニコーンガンダムに向かって歩いていったその時……
片手に何かを持っていたので「写真を撮って欲しいのかな?」と思い立ち止まる私。
そこで少年は拙い日本語を喋りつつ(聞き取れなかった)、私にカードを渡してきました。そのカードには、
「私たちは恵まれない子どもたちのために募金をしています。ご協力をお願いします。」
と書いてありました。
さらに手帳を開き募金をしたであろう人の署名と、恵まれていなさそうな東南アジア系の子どもたちの集合写真を見せられました。
この間5秒ほど。私は少年が喋り切らないうちに「No thank you」などと意味不明な言葉を発しつつ、少年にカードを突き返し、ユニコーンガンダムに向かったのでした。
なぜ私は少年を冷たくあしらってしまったのか
私の行動からすれば何を言っても言い訳に聞こえるかもしれませんが、私は決して募金が嫌なわけではありません。
では私はなぜ、少年を冷たくあしらってしまったのでしょう。
理由は大きく「疲れていた」ことと「非日常空間にいたこと」の2つにあると考えています。
理由その1「疲れていた」
ひとつは単純に疲れていたから。一日遊ぶのも疲れてくるお年頃。慣れない土地での観光に、私たち夫婦はクタクタであり、歩くのもやっと。そのため当時の脳内は「ユニコーンガンダムの写真を撮る」という強烈な目的意識で埋め尽くされていました。
そこに突然現れ、何かを渡してくる少年。
ユニコーンガンダムで埋め尽くされた私の脳は正常な判断ができませんでした。少年のカードを受け取り、流れるようにそれを突き返しました。「募金」と理解する前にコミュニケーションを終了させました。なぜならユニコーンガンダムを目の前にして、少年とのやり取りは障害でしかなかったからです。
理由その2「非日常空間」
もうひとつの理由、それは「お台場」という場所が私にとって非日常空間だったから。
3連休という貴重な休みで高いお金を支払い遊びに来ている私にとって、お台場とは日常からかけ離れた空間です。自分で行きたい場所を決め、やりたい事を考え、食べたいものを選ぶ、それが旅行。一分一秒も無駄にしたくない。そんなところに突如「旅行で想定していない出来事」が起こりました。
だから当時の私が取った行動は「想定外の出来事を速やかに排除する」であり、その具体的な手段が「他者の(募金を募る少年)の拒絶」だったのです。
このように「疲れていたこと」「非日常空間にいたこと」という2つの理由から、私の脳は「募金」という言葉が浮かぶよりも早くイレギュラーな出来事を処理していました。
後悔の念
言い訳がましく話してきましたが、ユニコーンガンダムの写真をひとしきり撮影した直後、自分の行動に後ろめたさを感じ始めました。
「頑張っている子を冷たくあしらってしまった。」
「私の姿は冷たい日本人として、彼の脳裏に焼き付くだろう……」
「自分はこんなに恵まれているのに、数十円の協力も拒むなんて……」
「私はいつからこんな人間になってしまったのだろう。」
前述の理由なんて言い訳でしかありません。結局は「自分第一」「面倒なことはお断り」。汚い大人になったもんだと自分を責めていました。
真相は闇の中
そして帰宅後。東京旅行のことをブログに書こうと思っていたところ、募金の件を思い出した次第です。
このタイミングでふと、
「募金で名前を書く形式ってあんまり見ないよな。」
と思いました。
そこで調べてみると……
私がお台場で遭遇した少年には出身を聞いていないため確証はありませんが、極めて似通った案件のように思えます。
しかし真相は分かりません。本当に善意で活動している人かもしれません。
いずれにせよ私にとっては、モヤモヤが残る出来事となりました。
今後この経験を活かせることが……できたらいいなぁ。
以上。

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