こんにちは。
劇場公開中『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』を観てきました!
www.foxmovies.jp
初めてのTOHOシネマズ仙台。さらにIMAXでの観賞も初めてでした!
『IMAX』とは、細かいことは良くわからんけどとにかく映像がメッチャキレイで音がメッチャクリア!さらに立体的な音響と振動が伝わってくるものすごい設備なのです!(稚拙)
……
なんの話だっけ?あぁ、そうそう『猿の惑星:聖戦記』でしたね。
えぇと、
でした。
感想を綴ります。
(ネタバレ注意!)
あらすじ
猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ
『猿の惑星:創世記』『猿の惑星:新世紀』に続く「REBOOT 猿の惑星」の3作目にしてシリーズの完結編。
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感想
「映像がキレイ」とかいうレベルじゃない
話がどうのの前にこれですよ。
猿の惑星新シリーズは、モーションキャプチャーを始めとする**最新のVFXを駆使して描き出された猿たちが最大の特徴です。
今作はその極み。主人公シーザーの表情や猿の毛並み、水面に映る姿、何から何まで美しい。もう観ていてどこがCGでどこがCGじゃないのか分かりません。
というよりも、もはや「CGすごいな」という感覚すら忘れ、全て実写であるかのように観ていました。
この映像美、家庭のテレビで観ても楽しめるとは思いますが、やはり映画館だからこそです。ぜひ映画館で究極のグラフィックスを堪能してください!
ピークはいっちばん最初
『猿の惑星:聖戦記』、私が最も楽しめたのは冒頭の猿 VS 人間の戦闘シーンでした。
森のなかで隠密に行動する米国軍。猿に見つからないように慎重に攻撃準備をする姿は、息が詰まりそうな緊迫感です。
そして攻撃が始まってから、一斉に押し寄せてくるシーザー率いる猿の軍団。その地響きと雄叫びの迫力に圧倒され恐怖を覚えます。
さらに目を引くのが「人間に味方する猿(ゴリラ)」です。人間から逃れ知恵を持ち、文明を築きつつある猿たち。しかしそこに生まれる猿同士の裏切り。皮肉にも人間に近づきつつある姿。これだけでこの映画で描かれるであろう暗く重い「何か」を予感させます。
ここまでで「最高じゃねーか!!!」と思っていました。
そう、ここまでは……
単調な演出
冒頭の戦闘後の展開はざっくり言うと、
「シーザー家族を殺される→宿敵”大佐”を倒すため仲間と追跡に出る→シーザー不在の一族、人間に捕まる→シーザー頑張ってみんなを逃がす→安住の地を目指す」
です。
で、ここからは、
「何かいそう。ゆっくり近づいて……」→「バッ!!!(何かが出る)」→観客「わーびっくりした!」
の連続です。まじで。
それが悪いとは言いませんが、こんなのばっかりで非常に単調でした。観ながら「また?」と思ってしまいました。
愚かな人間というよりただのバカ
この映画が予感させる未来は「猿の繁栄と人間の終焉」です。
猿視点なので当たり前と言えば当たり前ですが、人間たちが擁護できないほど醜い。
だってタイトルにある「聖戦記」ってこれ猿VS人間ではなくて、人間VS人間の戦争のことですよ。(え、違う?)
ウイルスによりガンガン人間が死滅する中で小競り合いって素直に「お前らバカなの?」と思いました。
それでも、言葉を創り文明を築き、ここまでの科学力を手に入れた。それにも関わらず、最終的に武力で衝突する人類。メチャクチャな皮肉が込められているのはわかります。人類の終焉を描く構図としては有りだと思うし、これまでの人類の歴史や現在の社会情勢からも説得力があります。
だけどね、どうしても、”大佐”率いる過激派たちが「人間は愚か」どころかただのバカとしか思えない点が3つあります。
敵に対する防御策が「高い壁を作る」って正気なの?猿を奴隷にしてまでソレをやる価値あるか?実際の戦闘であいつら戦闘ヘリ持ってきてたぞ。
何で重要な戦闘基地内に馬鹿でかいガソリンタンクがあるの?しかもけっこう前から中身漏れてたぞ?あんなもんシーザーが爆破しなくても敵のミサイル当たってドカンだろ。
いくら何でも小猿が何十、何百と頭上を渡ってたら気付かないか?あの兵士たちは上を見られない仕様なの?
まぁね、細かいから別にいいんですけどね……
でもそういう細かいところが気になって、「人間が愚か」なのではなく「こいつらが馬鹿」と考えてしまいました。猿たちの敵としても、自滅する人間としてもイマイチすぎる人たちでした。
わかった、タイトルが悪いんだ。
とまぁゴチャゴチャ言ってきたのですが、要するに「聖戦記」とはこの映画の中での戦いが云々ではなく、猿の惑星リブート3部作を通して描かれた、「シーザーの誕生、進化、人間の裏切り、戦い、仲間との友情、などなどをまとめた”シーザーの冒険譚”」なわけですね。
この冒険譚が後世へと伝えられていき、聖書としてまとめられ、シーザーは神になるのでしょう。
その意味では、初期の1作目『猿の惑星』へ繋がるような「猿の繁栄と人間の破滅」を予期させるシリーズ完結編として悪くなかったと思います。初期作品をリアルタイムで観た人たちも納得感を持てる完結ではないでしょうか。
そう、タイトルが悪いんです。「聖戦記」とか付けるから、壮大な大戦だと思ってしまう。違うタイトルなら良かった。
どう?ダメ?
映像を観るだけでも価値があるぞ!
ということで『猿の惑星:聖戦記』の感想でした。
細かいことをグチャグチャ言ってきましたが、美しい映像は驚異的です。それを観るためだけでも映画館へ行く価値があります。
「映画はテレビで観る派」の人も、この感動は映画館でなければ味わえません。ぜひこの機会に映画館へ足を運んでみてください!
この作品だけ観ても楽しめるとは思いますが、やはりシリーズ通して観ることをおすすめします!特に初期シリーズから観ておけば、本作は倍楽しめますよ!
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