『必要な知識を15分でインプットできる速読術』で速読術を学びたかった

ビジネス系の本を読むのに時間がかかるので、「たくさん本を読んでいる人たちはどうやってるの!?」と思い『必要な知識を15分でインプットできる速読術』をAmazon月替わりセールで購入しました。

必要な知識を15分でインプットできる速読術

必要な知識を15分でインプットできる速読術

速読の本ではなかった!?

「速く本読めるようになりたい」と思い一読しましたが、本書にもあるとおり「速読」ではなく「整読」の本でした。

アウトプットがない読書に意味はなし

本書最大のテーマがこれ。

なぜ本を読んでも成果が出ないのか?
それは最終的に何を目的とするのか?がないから。読むことが目的になってしまってるから。

本を読んで何を得たのか、それを何に使うかを明確化(アウトプット)して初めて価値が出てくる

で、そのために著者が教える「整読」術が効果的、という話です。

7つの読書目的

本書では前述の「何を」という読書目的を大きく7段階に分けて定義しています。

1.「行動」につながる「アクション・リーディング」
2.「解決」につながる「ソリューション・リーディング」
3.「視点」を変える「ブレイクスルー・リーディング」
4.「原則」を見つける「プリンシプル・リーディング」
5.「本質」を見極める「マスター・キー・リーディング」
6.「師匠」に教えを乞う「バイブル・リーディング」
7.「未来」へ導く「ビジョナリー・リーディング」

独自の整読手法

目的を達成するための整読とそのアウトプット手法には著者独自の「紙一枚フォーマット」が用いられています。

そして本書の中で目的ごとに具体的な書籍と現実の課題を例にとり紙一枚フォーマットへまとめていくことで、著者の思考方法や実践方法をわかりやすく解説しています。

取りあえずやってみるしかない

独自フォーマットもwebから入手可能のため、ひとまず本書を一読して自分の読書を見直す・整読を真似するところから初めてみるのがいいかもしれません。

著者の実践方法が合う合わないはあるでしょうが、やってみないことには分かりませんしね。

その前に速読術を教えてもらいたい

延々と「整読」の大切さ、手法を解説する本書ですが、そもそもタイトルの「本書」はどこにいったの?と、聞きたい。

どの手法でも「15分間でこれして、あれして、こうまとめる!!」って言ってるんですが、じゃあどうやったらそれを15分でできるのか?という点については一切ヒントがありません。

それなりに本が読めるようになった人が一歩先に進むためのトレーニング本だと思います。

ということで、そもそも「速読」の手法を学びたい人にはおすすめできません。
か、自分の読書習慣を見直すためには良い本でした。