日本語ラップの金字塔『RHYMESTER』(ライムスター)のおすすめ名曲15選

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RHYMESTER(ライムスター)を知っている人は、そんなに多くないかもしれません。

結成20年以上を誇る日本ヒップホップ界の草分け的存在で、立場的にはベテラン・レジェンドな方々です。

RHYMESTER - Wikipedia


日本で最も成功しているであろうHIPHOPグループのRIP SLYMEKREVAも彼らの後輩にあたります。

最近では日本でもラップものの企画(CMやイベント)をよく見かけるようになりました。それもこれもライムスターが”日本語ラップ”を牽引し続けてきた成果だと思っています。

より多くの人にライムスターを知ってもらうべく、日本語ラップが良くわからない人にも少しだけ興味がある人にもおすすめしたい、ライムスターの名曲15曲をご紹介します。

RHYMESTER(ライムスター)を紹介するぞ!

まずはライムスターのことを簡単に紹介します。
RHYMESTER
Amebreakより

ライムスターの来歴とここがすごい!

ライムスターは2017年で結成28年となる、大ベテランなヒップホップユニットです。

メンバー構成は宇多丸うたまる)、Mummy-D(まみーでぃー)、DJ-JIN(でぃーじぇーじん)の2MC+1DJ。

3人全員が早稲田大学の卒業生です。


1989年、大学の音楽サークル「早稲田大学ソウルミュージック研究会ギャラクシー」で出会った宇多丸Mummy-Dが結成したことがRHYMESTERの始まり。

それ以来、日本のヒップホップの最前線を走り続けています。


そんな彼らの別名は『KING OF STAGE』(キング・オブ・ステージ)。

その名の通りライブでのパフォーマンスは圧倒的。セットリストから舞台演出、MCと細かいところまで徹底している。そしてライブでも全く劣化しないラップスキルの高さ。

経験も実力も、誰もが認める日本ヒップホップ界の至宝です。


さらにラップの聴きやすさは脅威的。

日本語ラップと言えば「何を言っているのかわからない」という印象が強いでしょう。しかしRHYMESTERの紡ぎ出すラップは、めちゃくちゃ聞きやすい。聞きやすいから一つの曲で展開されるストーリーや、その後ろで流れる手の込んだトラックも楽しむことができます。

ラップの聴きやすさは日本のラップグループの中でダントツNo1です。


結成20年目の2001年に武道館での単独ライブを決行。その後1年間の活動休止を終えて活動開始、今に至ります。

結成半年で武道館にいっちゃうバンドがザラにいるこのご時世に、20年目で武道館って……

演歌か!!

KING OF STAGE Vol.7~メイドインジャパン at 日本武道館~ [DVD]

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メンバー紹介

宇多丸

宇多丸
ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルより

マイクロフォンNo.1、最年長の48歳。ハゲ。

高校生の時「現国の模試で全国2位を取ったことが人生のピーク」と豪語する。

趣味は映画、漫画、アニメ、ゲームとサブカルチャーに明るい。

映画好きが講じて毎週土曜日のTBSラジオ「ウィークエンドシャッフル」では、自腹で観てきた映画を豊富な知識と独自の視点で批評します。この批評がめちゃくちゃ聞きごたえあります。ぜひ一度は聞いてみてください!

たくさんのサブカルチャーに刺激を受けまくった結果、他の人が真似出来ない独自のライミング(言葉選び)テクニックを手に入れています。

一つの歌の中で物語を紡ぐ力が圧倒的です。もちろん韻踏みもめちゃくちゃ上手い。

Mummy-D

Mummy-D
翻訳学校フェロー・アカデミーより

マイクロフォンNo2、酔っぱらいのライマー。47歳、イケメン。

日本のヒップホップ界において、トップクラスのラップスキルを持っています。

ラップをメロディーに乗せるのがうまく、逆にあえてメロディーから外したオフビートも上手い。

何をやらせても完璧にやりこなす、天才肌です。

DJ JIN

DJ JIN
芽瑠璃堂より

マイクロフォンNo3、ターンテーブルNo1&2。46歳、奥さんが仙台出身。

基本はDJですが、たまにラップもする異色のDJ。

そのDJスタイルも独特で、ターンテーブル2枚を同時に使います。

格闘技が好きで、雰囲気もメンバーの中で一番男臭い。

RHYMESTERのおすすめ名曲15を紹介するぞ!

いよいよ本題です!

WACKWACK RHYTHM ISLAND

お祭り騒ぎ感がハンパない。

南国風なサンバのリズムに乗せて軽快なラップが耳に心地いい。

ラップがどうとかヒップホップがどうとか、そんな細かいこと抜きにして「音楽って楽しいよなぁ」と思わせてくれる一曲。

曲自体はWACK WACK RHYTHM BANDというバンド名義の曲でライムスターはフューチャリングです。しかしながらヒップホップを他ジャンルの音楽に融合させる、ライムスターの実力の高さがよく分かるという意味でも彼らの代表曲と言っていいでしょう。


「とにかく楽しい気分になりたい!」というあなたにおすすめです。

ベストバウト~16 ROUNDS FEATURING RHYMESTER~

ベストバウト~16 ROUNDS FEATURING RHYMESTER~

そしてまた歌い出す

収録アルバム『POP LIFE』の発売直後に東日本大震災が発生。

アルバム一曲目のこの曲の歌詞に込められた「挫けてる場合じゃねーぞ、お前がやらずに誰がやるんだよ!」というメッセージが、全ての日本人を励ましているように感じる。

もちろん地震と発売時期が同じだったのは偶然だけど、震災を受けての使命感と希望に溢れた素晴らしい曲。


この先進む道に悩んでいるあなたにおすすめ。背中を押してくれる曲です。

そしてまた歌い出す

そしてまた歌い出す

K.U.F.U.

「このグループが歌うから説得力がある」という曲、あるじゃないですか。それ。

ことライムスターにおいては「ラップ(笑)」という時代から一貫して日本語ラップを牽引し続けてきた背景があり、「人生は知恵を絞り出して、いかに”工夫”して生きていくのかが大事なんだよ!」というメッセージに説得力がありすぎる。


さらに遊び心にも富んでいて、宇多丸のラストヴァースは必聴。童話”ウサギとカメ”で褒められる立場にあるカメを、圧倒的スキルでdisりまくる。

カメどころか人間以外の生物全てをdisる宇多丸師匠のバースがハンパない。


日本語ラップの面白さを知りたいあなたにおすすめです。

K.U.F.U.

K.U.F.U.

肉体関係 Part2

横山剣率いるクレイジーケンバンドがフィーチャリング。

曲の端から端まで”エロ”と”カッコよさ”がほとばしる。ここまでエロをカッコよく歌いきるグループを、私は他に知らない。

ライムスターはもちろんだが、やはり横山剣の渋さが図抜けている。

ただし彼女と一緒に聴くことはおすすめしません。間違っても初デートで流さないように。

肉体関係 part2 逆featuring クレイジーケンバンド

肉体関係 part2 逆featuring クレイジーケンバンド

B-BOYイズム

私の中で”ライムスターにおけるB-BOY3部作”と勝手に考えている3曲があり、その1つめがライムスターを代表するこの曲は「B-BOYとはこうあるべき」という指南書的な存在。

「歌詞が良い」「リズムが良い」「ラップが上手い」とか細かいことじゃなく「B-BOYの志をライムスターが言語化して発信した」という存在そのものが偉大。

ファンじゃない人にはイマイチかもしれないが、ライムスターを紹介する上では欠かせない。


ライムスターに慣れてきたところで聴いてもらいたいおすすめの曲です。

B-BOYイズム

B-BOYイズム

ザ・グレート・アマチュアリズム

B-BOY3部作の2曲目。

草の根精神を忘れずに挑戦し続けるライムスターの「アマチュアこそ最強!」という熱いメッセージが込められている。

常にチャレンジャーであり続けようとする、彼らの気概に痺れます。


原曲も最高なのですが、モーニング娘。の『恋愛レボリューション21』とミックスした動画の出来がヤバイのでこちらもぜひ。


アマチュアリズム・レボリューション21

ザ・グレート・アマチュアリズム

ザ・グレート・アマチュアリズム

Born To Lose

B-BOY3部作の3曲目。

『B-BOYイズム』でヒップホップの原点を語り、『ザ・グレート・アマチュアリズム』で挑戦者としての志を歌ったライムスター。

このBorn To Loseでは「勝っても負けても終わりなんてものは存在しない。挑戦はずっと続いていく」という悟りとも言える境地を開く。

日本語ラップ(笑)」という不遇の時代を過ごし、諦めずに挑戦し続けたからこそ日本のヒップホップを広め多くの人間に影響を与えた。『RIP SLYME』や『KREVA』といった世間に広く認知された後輩たちも送り出した。

でも”自分たちはこれで満足なのか?”


そんなわけない。現状に満足なんかしないし「ここで終わり」なんていうゴールも存在しない。

ヒップホップをやり続けること、それがライムスターというグループの人生そのもの。

Born To Lose

Born To Lose

ミスターミステイク

全てのダメな人に送る応援歌。

失敗する不完全な自分を認めたうえで「それがどうした!」と一蹴する気高さに溢れる。


今まさに落ち込んでいる人におすすめしたい一曲です。

ミスターミステイク

ミスターミステイク

ダーティーサイエンス

言葉の弾丸で体を撃ち抜かれた感覚に陥る。気持ちいい……


ライムスターの”ヒップホップ愛”に満ちた一曲。

ヒップホップを「ダーティーサイエンス」(汚れた科学)=「非正攻法」に例え、「ダーティー最高!」と絶叫する。

初めて聴く人には意味不明の歌詞だが、ライムスターを理解すればこの曲が至高のラブソングであると分かる。


ライムスターを好きになってから、ぜひ聴いてほしい一曲。

ダーティーサイエンス

ダーティーサイエンス

ONECE AGAIN

約2年の活動休止明けでとんでもない曲出しちゃうんだから、ライムスターやっぱり凄い。

″自分語り″の曲なので「誰にでもおすすめ!」とはなりませんが、絶対外せない一曲。

挑戦する全ての者に追い風を吹かせます。

日本全国のラッパーが次々とオリジナルの歌詞でリメイクしていくという、これまでにない反響を呼び起こした日本ヒップホップのアンセムとも言うべき名曲。

ONCE AGAIN

ONCE AGAIN

ラストヴァース

ファンへの愛・感謝を綴ったラブソング。

普通に聴いてるだけで十分カッコイイが、ライムスターのファンになってから聴くと感慨深いものがある。

そしてイントロと同時に襲い来る″圧倒的な終末感″。

活動休止明け一発目のアルバムの最後の曲でその内容・雰囲気から「戻ってきたはずなのに、まさかのサヨナラ!?」とファンをざわつかせた迷曲でもある。

ラストヴァース

ラストヴァース

勝算(オッズ)

これを聴いたことがライムスターを好きになった始まりです。

特にアルバム『ウワサの真相』の一発目にアカペラで収録されたバージョンが至高。

「メロディーも無いのに言葉遊びだけでこんなにカッコいい音楽を作れるもんなのか……」

マジで音楽史に残る金字塔だよ。

勝算 (オッズ)

勝算 (オッズ)

音楽は素晴らしい

これも『WACKWACK RHYTHM ISLAND』と同じでScoobie Doというライムスターの後輩バンド名義の曲。

ただタイトルどおり、ジャンルがどうとか誰が歌ってるとか関係無く「音楽!素晴らしい!」と思える、テンション上がるポップチューン。


Scoobie Doもこの曲で初めて知ったのですが、最高のグルーヴを奏でる”Funkの伝道師”です。

この二組が出会っちゃったんだから、当然こんなに楽しい楽曲が生まれます。


これも「とにかく楽しくなりたい!」というパーリピーポーにおすすめ。

音楽は素晴らしい featuring SCOOBIE DO

音楽は素晴らしい featuring SCOOBIE DO

POP LIFE

酒のつまみにしたい味わい深い一曲。

「良いこともあれば悪いこともある。何も無い時もあって、どれも愛すべき日常なんじゃねーの?」ということに、ハッと気づかされる。

長年続けてきたおっさんたちだからこそ辿り着いた、落ち着いた大人のヒップホップ。


晩酌のお供におすすめです。

POP LIFE

POP LIFE

Walk This Way

発売当初は「ダサい」「ポップスに迎合している」など古参のファンからは批判が出ていましたが、この曲はライムスターの改めての意思表明なんだと思う。

長年やってりゃ変わることもあるし、変わらないものもある。どんな道を歩こうが選んだ″この道″を歩いていこう。そしてそんな自分に拍手を送ろう。


お手を拝借!!

Walk This Way

Walk This Way



以上、たくさんの人に聴いてもらいたい・おすすめしたい15曲を紹介しました。

「日本のヒップホップはイケてない!」と偏見を持つ方。じゃあもうヒップホップと思わなくていい!!『ライムスター』というジャンルだと思ってぜひ聴いてみてください。

ゴリゴリのヒップホップも、ROCKの魂溢れる曲も、POPで聞きやすい曲も多数そろえているのがライムスター。あなたの好みに合う曲がきっと見つかるはずです。